エルフ達が潜んでいた場所に戻り、マリコ達は全てを話した。
ヴァムのことも・・・。

 

 


そうですか、ヴァムが・・・。

 


・・・。

 


ごめんなさい・・・私のせいだわ・・・・・。
私が気を抜いたから・・・。

 


そのようなこと、仰らないでください。

 


でも、ミランヌ・・・。

 


私はマリコが・・・勇者様が無事であるならば、と思いました。
貴女様と一緒に戦えたことは私の誇り。
ヴァムもそうです。

 

 

ミランヌはヴァムの死に悲しみ震えながらも、そうマリコに言った。

 

 


本当は私は悔しかったのです。
治癒以外、何も出来ないことを。
でも、最後にマリコを・・・勇者様を救えた事を誇りに思いました。
その結果、ヴァムを失うことになりましたが、後悔はしてなどしておりません。
そんなことを思ってしまったら、私はヴァムになんと言い訳するつもりでしょうか。
ヴァムだって、きっと同じ事をしていましたでしょうから。

 


ありがとう、ミランヌ・・・。

 

 

マリコはミランヌの言葉に眼を軽く閉じ、眼を開いた。
強く、決意を持った眼を・・・。

 

 


皆、これを見て・・・。

 

 

マリコは百合の花を見せた。
それはアルテメシアが胸に飾っていたものだった。

 

 


お前・・・いつの間に!

 


持ってくわ。
ノーティやヘルガと一緒、他は消えたのにこれだけが残った。
きっと魔王に繋がる。

 


いや、そうかもしれないが・・・。

 


そうだな。
マリコ殿の言う通りだ。

 


おっさんまで!

 


マリコ殿が心配か?

 


!!

 


気持ちは分かるが、今のマリコ殿は今までとは違う。

 


・・・!

 

 

ガラドゥの言葉にシルビは黙った。
マリコは、自分は勇者だといわなかったが、否定もしなかった。
そして、その眼には今までとは違う光も宿していた。

 

そのやり取りを見ながら、エルダは静かに口を開いた。

 

 


私はメイラ皇国、皇王に面識があります・・・。
共に拝謁に参りましょう。
そして、皆に知らせるのです、あなたが勇者であることを。

 


皇王!

 

 

それは、マリコだけでなく、その場全員が驚いた。
エルダはメイラ皇国の皇王に会えと言う。
マリコは光の勇者と崇められたために、自国の王に拝謁したことはあった。
でも、さすがに王にいきなり会えと言われれば驚く。

 

 


マリコ・・・いえ、勇者殿。
どうか、希望を・・・。
そして、皆に魔族たちに立ち向かう勇気を与えてください・・・。
我々に与えて下さったように・・・。

 


私が・・・与えた・・・?

 


そうです。
私も何処かで諦めていたのです。
しかし、最初に貴女を見た時から確信をしました。
そして、その通りに、貴女はアルテメシアを倒して戻ってきた。

 

 

エルダは続ける。

 

 


私は貴女方が帰ってくるまで皆を守らねばと思い戦いました。
きっとアルテメシアは貴女方が倒すのだと・・・希望を持って。
絶望の中、ただ戦うだけに過ぎなかった私が、希望を抱いて戦ったのです。
あなたの言葉に、その眼の輝き、魂の高潔さに震え立ち・・・。
ヴァムも同じ・・・。
あの子は私以上に絶望をしていた。
なのに、勇敢に戦った。
それが出来たのは、貴女に希望を見出したからです。

 

 

ヴァムが絶望していたと聞いてマリコは驚いた。
あれほどまでに勇敢で、まさしく勇者であったはずの彼が。

 

 


ヴァムは、あなたに出会い心を取り戻しました。
希望を、そして戦う心を取り戻したのです。

 


戦う・・・心。

 


そうです。
戦う心を・・・です。
そして、希望を抱いて死んだのです。

 

 

エルダは眼を閉じた。
そして、しばらくしてからリスキンに声をかけた。

 

 


リスキン殿。

 

 

唐突に自分の名を呼ばれて驚くリスキン。

 

 


俺が、何か・・・?

 


貴方も希望を見出したのではないのですか?
そして、貴方自身の未来も・・・。

 

 

リスキンは思い出した、戦いに行く前のエルダの言葉を。
未来は自分にも降っているのだと。

 

 


・・・でも・・・俺・・・は・・・・・・。

 


なんていっても、俺はお前に命助けられたからなー
あ、俺だけじゃねーか、あれは。

 
シルビは自分がカトゥーナに喰われそうになったときのリスキンの行動を思い出していた。
それを思い出しながら、リスキンの肩を抱いて頭をぐりぐりした。
シルビに、もう、リスキンに対する嫌悪はない。

 

 


あれ・・・は・・・・・・俺の中の魔族の血・・・闇の力だ・・・・・・

 

 

一瞬皆驚いたが、それだけだった。

 

 


かんけいねーよ。
邪険にして悪かったな。

 

 

そう言って、にやりと笑った。
心地の良い笑顔だった。
いや、シルビの笑顔はいつだって心地の良いものだった。
たとえ、自分に向けられたものでなくとも。
その笑顔が、今は自分に向けられている。

 

 


お前、かっこよかったぜー

 


うむ。

 


うん!

 


ありがとうございます、リスキン。

 


・・・。

 

 

自分の罪は消えない。
永遠に。
でも、生きていく理由はある。
償う道はある。
リスキンはそう思った。

 

マリコは思った。
魔族たちを撃退していたときに言ったヴァムの言葉を。
勇者、その言葉には意味がある、と。
自分はそれをかみ締めなければならない。

 

 

続く

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アルテメシアは倒した、だが、ヴァムも死んだ。

 

マリコは思う。
ヴァムこそが勇者だったのに・・・と。
それなのに、ヴァムは“勇者様”と最後に自分を呼んだ。
愚かにも、最後に気を緩めた自分を。

 

ヴァムに“勇者”と呼ばれた事が、突き刺さった。
誰も彼もが勇者と自分を崇めてきて、呼ばれる事が当然になっていた事もある。
今では勇者などという言葉はどうでもいい事になっていたはずだった。
なのに、強烈に突き刺さった。

 

 


ヴァム・・・。

 

 

ヴァムこそ勇者だったのだ。
なのに、死んでしまった・・・。
どうしたらいいのか、マリコは見出せないでいた。
そんなマリコにガラドゥが言葉をかけた。

 

 


マリコ殿。
勇者であるならば、最後の最後まで・・・魔王を倒すまでは死んではならぬ。

 


・・・ガラドゥ?

 


そなたは勇者だ。
希望を与え、希望を託される存在だ。
なればこそ、早々の死は許されぬ。

 


ガラドゥ、あなたは私は勇者ではないと言っていたわ。
なのに・・・何故そんなことをいうの?

 


それはもう、過去の話だ。
ヴァム殿はマリコ殿に希望を託した。
そなたは、希望なのだ。
希望を与えた、それは勇者の証だ。

 


 

 

“必ずこの世界を魔族から救う事を約束してください”
ヴァムはそう言った。
他の誰でもない、マリコの眼を見つめて・・・。

 

そういうことなのか・・・
自分はヴァムに世界を救うという希望を託された。
他の誰でもない、自分が・・・。

 

シルビはマリコの頭をポンポンっと叩いた。

 

 


・・・。
何よ・・・。

 


観念しろ、マリコ。

 


何がよ。

 


意地はるなって、ことだよってな。
もう、気がついたんだろ?

 


なにそれ・・・。

 


そのまんまの意味。

 

 

にやりとシルビは笑顔を見せた。

 

 


マリコ・・・。
どうか、ヴァムの思いを祈りを、無駄にしないでくださいませ。

 


・・・。
マリコ・・・もう否定する理由はないんじゃないか?

 

 

リスキンは祈った。
この小さな勇者が、己が勇者であると胸を張ってくれることを。

 

 


・・・。
戻りましょう。
そして、皆に報告しましょう、全てを。

 

 

マリコは返事をせず、ただ、顔を上げて、全員に告げた。
その眼には、滲み出る決意と輝きがあった。

 

 

続く

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マリコの必殺技がアルテメシアに当たるその直前だった

 

 


アルテメシア様!!
お守りします!!!!!

 


!!

 

 

2人の魔族がアルテメシアの盾となり、マリコの必殺技を受けた。

 

 


お・・お怪我はないですかにゃ~・・・

 


我々はこの程度のダメージ・・平気で御座いますわ・・

 

 

そう言いながらも2人の体の殆どは黒い煙となって消えつつあった

 

 


自ら盾になるなんて・・・

 


気をつけてください!
まだアルテメシアがいます!!

 


・・・。

 

 

部下2人の姿をいて酷く悲しみ、怒りを覚えたアルテメシア。
自分が相手をしダメージを食らうのは構わないが、部下が傷つくことだけは許さなかった。

 

 


最期に・・

 


お受け取り下さい!!

 

 

そう言うと2人は黒い煙となるが、その煙はアルテメシアへ吸収されていった。

 

 


・・・・どうやらあなた達には本気の私が必要みたいね。

 

 

そう言うとアルテメシアは自分の周りに黒い壁を作り出し、マリコ、ミランヌ、ヴァムの3人を隔離した。

 

 


!!

 


お、おい!
なんだこりゃ!?

 


結界の一種か・・?
これでは中の様子も解らぬ・・・。

 


・・・・これは眷属が使うバリアを強化したものだ・・。
解除するには・・・ヤツを倒すしかない。

 


おい、あんま喋んな。
・・・大丈夫だよ、きっとマリコ達がやってくれる。

 

 

弱々しくふらつくリスキンにシルビは肩を貸しながら言う。

 

 


これで、どうでもいい奴らは居なくなったわ。
3人ともこの場で食い尽くしてあげる。

 

 

殺気をも越す殺意を視線に込めながらアルテメシアは3人を睨みつける。

 

 


我々は負けない。
我が名の誇りにかけても、お前を討つ。

 


いくわよ!

 

 

マリコとヴァムはコンビネーションを組みながら斬りかかる。

 

 


遅い、邪魔よ。

 

 

だがアルテメシアはその攻撃を片手で跳ね除けてしまった。

 

 


!?

 


可愛い私の3人の部下の命、あなた達3人でまず償ってもらうわ。

 

 

先ほどより強く禍々しいオーラを放ちながら歩み寄るアルテメシア。

 

 


その手は通用しません!

 

 

花の必殺で羽を瞬時にかき消すヴァム。
だが・・

 

 


言ったでしょ。
遅いって。

 


!?
いつの間に!!

 

 

アルテメシアはそう言うとまるで時間を切り取ったかのような速度でミランヌに接近し、凄まじい一撃をミランヌに直撃させ、壁まで一気に吹き飛ばしてしまった。

 

 


うぅ・・・・・

 


ミランヌ!!

 

 

慌ててミランヌに駆け寄るヴァム。

 

 


余所見をしてる場合じゃないわよ。

 

 

そこに間髪をいれずにヴァムの背後に近づいたアルテメシア。

 

 


アナタを生かしたのが失敗だったわ。
もっと早くに殺しておくべきだった。
だから、今ここで殺してあげる。

 

 

そう言うとアルテメシアの禍々しく変形した腕がヴァムの胴体を貫いた・・・

 

 


がはっ!!!

 

 

致命傷に大量の血を吐くヴァム。
その時、チラッとマリコを見た。
マリコはヴァムの意図を理解し、こくんと頷いた。

 

 


痛い?
私の可愛い部下はもっと痛い思いをしたの・・そう簡単に死ねると思わないで。

 


・・・功を焦りましたね。

 

 

そう言うとヴァムは自分の胴体に刺さったアルテメシアの腕を掴み、
そのまま引き抜くと同時に魔法を詠唱する。

 

 


な!?

 

 

ヴァムの詠唱がするとヴァムの傷はどんどん塞がり、逆にアルテメシアの腕は人の形ではどんどんなくなっていった。

 

 


お前の中にあるエルフのパワー、仲間の命を返してもらう!
マリコ!!!

 

 

その声を合図に、マリコの体が光で覆われる。

 

 


ソードシャイニング!!!!!!

 

 

マリコの光の一撃がアルテメシアを直撃した。

 

 


う・・ぐ・・・・・・中々やってくれる・・・・・じゃない。

 


なんてしぶとさなの・・!?

 

 

今までこの必殺技を受けて生きていた者は居ない。
マリコはアルテメシアの力に驚いていた。
だが、次の一撃が最期だとマリコは確信した。
また、ヴァムも自らの傷とミランヌのダメージを完治させたヴァムは悠然と立ち上がる。
だが、持ち上げる剣は先ほどより重そうだった。
・・・禁呪、再生能力を使ったせいだった。

 

 


大丈夫か?

 


はい・・すみません。
油断してしまいました・・・。

 

 

ミランヌの返事を聞いてヴァムは微笑むとアルテメシアに向き直る。

 

 


ヴァム、大丈夫?
疲れてるみたいだけど。

 


いえ・・・大丈夫です。

 

 

ヴァムによりエルフの力を失いマリコの攻撃を受けたアルテメシアは最早戦う力が残ってないのは見て明らかだった。
だが、アルテメシアにはまだ秘策があった・・・。

 

 


魔女よ、永遠の闇に還る時だ。

 


次こそ終わりよ!

 

 

マリコは叫ぶと、アルテメシアが苦しんでいる間に溜め込んだ光で体を覆った。
ヴァムも詠唱をした。

 

 


ビッグプラントスラッシュ!!!

 


ソードシャイニング!!!!!

 

 

マリコとヴァムの必殺技が炸裂た。アルテメシアの全身から黒い煙が吹き出した。

 

 


まさか・・・この私が・・この力を持ってしても・・!

 


早く死になさい。
お仲間がお待ちよ。

 


・・・・。

 

 

無残に朽ちてゆく魔女をマリコは冷ややかに、ヴァムは冷静に見ていた。
だが、ミランヌだけは疑問を持っていた。
“何かが怪しいと”
黒い影が残ってる・・・そんな感じを受けた。
そして完全に黒い煙となって実態が無くなり、結界も無くなかったのを見てマリコとヴァムは剣を収め、皆の下へ歩いていく。
ソードシャイニングを三発使ったせいで、よろめめきながらだった。

 

 


ヴァム、やっぱり戦いを見てて思ったんだけど、貴方の方が勇者に・・・

 

 

マリコが安堵してヴァムに話しかけた瞬間、黒い煙から人影が出てきた・・・。

 

 


・・・・逃がさない。

 

 

最後の力を振り絞ってアルテメシアは上半身だけでマリコめがけて猛スピードで迫ってきた。

 

 


!!
マリコ!危ない!!

 


きゃぁ!

 

 

異変に咄嗟に気づきマリコを突き飛ばすミランヌ。
そしてアルテメシアの攻撃が直撃し、ミランヌの胸に大きな風穴が開いた・・。

 

 


え・・・・あ・・・・がふっ・・。

 


!!!

 


ふふ、アナタは私が地獄へ連れていくわ・・。
そう・・私達だけじゃ死なせない・・道連れよ・・ふ、ふふ、、うふふふふ・・・。
私の可愛い部下達・・・あの子達の命も無駄にしないためにも・・・・・・。

 

 

ミランヌの心臓を握り締めながらアルテメシアは黒い煙となり、遂に完全に消えた。

 

 


ミランヌ!!!

 

 

慌てて駆け寄るヴァム。
だが既にミランヌは息をしていなかった・・。

 

 


どうして・・・どうして君が!!

 

 

悲しみのあまり泣き叫びながら訴えるヴァム。
その姿に一番心を苦しめたのはマリコであり、同時に自分を強く責めた。
自分が最後の最後に気を抜いたから・・・・と。

 

 


・・・・・・・・。

 


・・・・・・マリコ。

 

 

ヴァムは身体を震わせながらマリコを見る。
マリコはその目が恨みの目である覚悟をした。
だが、ヴァムの目はむしろ懇願するような目であった。

 

 


お願いだ・・・いや、お願いがあります。
必ず・・・必ずこの世界を魔族から救う事を約束してください・・・。

 

 

ヴァムの改まった願いに困惑するマリコだったが、ゆっくり、そして強く頷いた。

 

 


ミランヌ・・・。
どうかこんな僕を・・許してくれ・・・!

 

 

ヴァムは願いを込める一心でミランヌの手を取り、何かを詠唱する。

 

 


!!
ヴァムその術は!!

 

 

ヴァムを引きとめようとするリスキンをガラドゥは力強く掴んで静止した。

 

 


あの者の選んだ道だ・・・・。
我々が介入できる場ではない。

 


・・・・・・!
ヴァム、あなた身体が!!

 

 

ヴァムは詠唱を続けるうちにミランヌの傷は回復していくが、それと同時に
どんどんヴァムの身体は透けていくのが明らかだった。

 

 


僕は大丈夫です。
ですがマリコ・・・いえ、勇者様。

 

 

マリコはその呼ばれ方にはっとする。

 

 


僕に出来る事はこれが最後です・・。
どうか・・・どうか・・・・・彼女をその手で守ってあげて下さい。
僕からの・・・最後のお願いです。

 

 

そう言い残すとヴァムの身体は完全に消滅し、王冠だけがミランヌの身体の上に落ちた。

 

 


ヴァム・・・・。

 

 

勇者様、その一言がマリコの胸に刺さった。

 

 


うっ・・・

 


おい、大丈夫か!?

 


私は確か・・・・・!
ヴァム!
ヴァムはどこへ!?

 

 

ミランヌの問いかけには誰も答える事は出来なかったが、マリコは王冠に目を向けた。

 

 


貴女を・・・・・救ったわ。

 


!!!!

 

 

その一言に声を殺しながらも、泣き崩れるミランヌ。


ヴァム・・・・どうして・・・・。

 

 

眷属を倒すと言うにはあまりにも大きすぎる代償を心に焼付けられ、一同はその場に居ることしか出来なかった・・。

 

 

続く

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全員が戦闘を繰り広げる中、リスキンはトゥロワと戦闘していた。

 

だが、移動するスピードで勝るリスキンも戦闘スキルではトゥロワに劣っていた。
トロゥワの動きは、まさに武道の達人そのものだった。
武器も持たずにスニークを血まみれにさせている。
殴る蹴るの繰り出しが、全て強力な刃物のような威力を持っている。
まるでガラドゥのようだ。
防御の方法はマリコのそれと同じ。
相手の攻撃を綺麗に受け流す。

 

 


甘い甘い。
よくそんな腕でカトゥーナを倒せたわね!

 


ヤツが弱かっただけだ。

 

 

リスキン自身、カトゥーナを倒したという記憶も手ごたえも覚えていない為、言われても実感が無いのでそういう言葉しか浮かばなかった。

 

 


まあ、その償いはきっちりしてもらわないとね。
カトゥーナは馬鹿な子だったけど、私、大好きだったのよ。

 


自分達がやってきたことを棚に上げて、よく言う・・・。

 


その台詞、そのまま返してあげる。
操られていたっていっても、散々殺してきたじゃない。
それなのに、生きている、生かされている。

 

 

その言葉はリスキンの心を抉った。
その通りだ、何故、自分は生きている。

 

 


分かっている・・・。
俺が生きていることは、間違いだって事はな・・・。

 


あら、素直ね。
じゃあ、死になさい。

 


だからといって、今、死ぬわけにはいかない。

 


でも動きが速いだけじゃ私は倒せないわよ?
知ってるでしょ?

 

 

トゥロワはそう言うと鋭い爪でリスキンの顔を狙う。

 

 


!!

 

 

辛うじて致命傷を避けたリスキンだが、頬に大きな血を流す。

 

 


アンタって地下都市に居た所為か、ホンット血の臭いが食欲をそそらないわ。
まるで腐った肉みたい。

 


貴様に食われないで済むならそれでいい。

 


余裕見せると死ぬわよ!

 

 

トゥロワは地下都市に何度か訪れている時にスニークだった頃のリスキンを知っている。
そのころのリスキン・・・スニークは強い魔力を持ち魔法も操っていた。
その強さは別格で眷属の側近たるにふさわしい存在だった。
ヘルガに操られていると聞いてあの頃とは違うとは分かってはいるが警戒している部分もトゥロワの中にはあったのだ。
油断をしてはならない、全力でつぶさねばならない。
カトゥーナはそう考えた。

 

 


そこだ!

 

 

トロゥワが攻撃を仕掛ける寸前、リスキンは奥の手として隠していた銃をコート越しにトゥロワに放つ。

 

 


!?

 

 

とっさの銃弾に慌てるように避けるトゥロワ。
そこにすかざすリスキンは素早い斬撃を与えた。
が、致命傷にはなっていなかった。

 

 


スニークらしい小細工ね。

 

 

トゥロワはそう言いながらも自らの傷を気にする事は無かった。

 

 


相変わらず逃げることだけは速いようだな。

 


ふふ、私は逃げるだけがとりえじゃないのよ。
ついでに、あんたの弱点も教えてあげる。

 

 

トゥロワはそう言うと瞬時にリスキンとの距離を詰めて鋭い爪で襲い掛かろうとする。

 

 


何度も同じ手は食わん!

 


残念でした♪

 


!?

 

 

咄嗟に防御しようとするリスキンだったが、トゥロワの手からは黒いオーラが出ていた。
トゥロワは最初から接近攻撃ではなく魔法を狙い、リスキンが防御することで回避する時間を無くす為にわざと近づいたのだ。

 

 


消えなさい!

 

 

トゥロワの闇の魔法がリスキンを直撃し、リスキンは大きく吹き飛ぶ。

 

 


ば・・バカな・・・。

 

 

トゥロワの闇の魔法は、それほど強い魔法ではなかったはずなのにリスキンは大きなダメージを受けた。

 

 


バカなアンタの最期に教えてやるわ。
闇の住人は闇の攻撃に弱いのよ。
まあ、光が一番弱いけど?
アンタは気づいてないだろうけどカトゥーナが死んだのもアンタの闇の力を受けたから。
カトゥーナは特に闇の力に弱かったからね。
どっちにしろ自分の中に流れる闇の血を恨むことね!

 

 

トゥロワがリスキン目掛けてトドメの一撃を放とうとしたその瞬間だった。

 

 


トゥロワー!
アルテメシア様を守るにゃー!

 


!!

 

 

凄まじいスピードで駆けるドゥの声に呼ばれてわれ先にとある場所へ走っていった・・。

 

 

続く

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シルビとガラドゥの前にドゥが立っていた。

 

 


スニークはカトゥーナを殺したにゃ・・・!
ほんとはスニークとやりたかったけど、それはトロゥワのほうが適任だから仕方がないにゃ!!

 


そりゃ残念だったな。

 


余裕だな、随分。

 


うるさい!!
よくもカトゥーナを・・・お前達は許さないにゃ!!!

 


猫缶食われてお前も殺しそうな勢いだったじゃねーか・・・

 

 

シルビはそう思いつつ、ドゥの激昂を若干複雑に感じていた。
襲われたことは間違いない。
だが、ウエスタが死んで激昂した自分に今のドゥが重なって見えたからだ。
大切な仲間を失う・・・それがいかほど苦しいか、シルビは知っている。

 

 


殺してやる・・殺してやるにゃーー!!

 

 

ドゥは持ってた猫缶を1つ食べた瞬間、2人の視界から消えた

 

 


うぉ!
おっさん!危ねぇ!

 


 

 

辛うじて何かを避けたシルビだが、ガラドゥがそれに意識した時、ガラドゥの身体は大きく吹き飛ばされていた。

 

 


な・・なんてスピードとパワーだ・・・。

 


今のはほんの小手先の力だにゃ。
苦しみながら死んだカトゥーナの痛みを全員、味わいながら死ねにゃ。

 

 

そう言うとドゥの姿は瞬く間に消える。
それと同時にガラドゥも武装を捨て動く。
だが、ガラドゥのスピードよりも圧倒的早く、そして強くドゥはガラドゥを地面にねじ伏せる。

 

 


ぐっ・・・!

 


山岳の獣人だからどの程度かと思ったけど、所詮この程度かにゃ。

 


今だ!

 

 

シルビはドゥの近くに銃弾を数発撃つ。
だが、ドゥは微動だにしなかった。

 

 


もうお前達の銃弾なんかに踊らされはしないにゃ。
お前達の行動、ぜーんぶ嫌いになったにゃ。

 


くそ!

 

 

シルビはガラドゥを掴むドゥには撃てず、ドゥのすぐ近くに撃つのが精一杯だった。

 

 


邪魔な犬っころめ、死ねにゃ!

 

 

ドゥがガラドゥに留めの一撃を与えようとする瞬間、ガラドゥは僅かにドゥの力が緩んだ気がした。

 

 


ふん!

 

 

ここぞとばかりにガラドゥは素早い蹴りを入れ、ドゥから離れる。

 

 


にゃ!
こんな時に!

 


・・・?

 


仕掛けさせてもらう!

 

 

突然動揺しスキを見せたドゥの胴体に懇親の一撃を繰り出すガラドゥ。
だがドゥは吹っ飛びこそするが、然程のダメージを受けた様子もなくネコのように身軽に受身を取る。

 

 


ちょっと油断したにゃ・・。
次こそはそうか行かないにゃ!

 

 

そう言うとドゥは腰に下げていた猫缶を食べると再び素早く動く。

 

 


そうか、そういうからくりか!

 

 

シルビは何かを閃いたかの様に銃を構えなおし、ガラドゥに銃を向ける。

 

 


許せおっさん!

 


!?

 

 

シルビが銃弾を放ったのはガラドゥのほうだった。
しかし銃弾がガラドゥに当たる前に近づいたドゥの腰に当たり、下げていた猫缶が全て破裂した。

 

 


にゃにゃ!?

 


もらった!

 

 

再び狼狽し攻撃の瞬間を逃したドゥにガラドゥは一撃をお見舞いする。
顔面に痛烈な一撃を受けたドゥは今度はダメージを受けたようであった。

 

 


くぅ・・飛び道具と犬っころの分際で・・・にゃ。

 

 

ドゥは攻撃を受けたがゆらゆらと再び立ち上がる。

 

 


猫野郎、お前は一撃を出すにはその変なエサを食べなきゃ動けも攻撃も出来ないみたいだな。
悪ぃが封じさせてもらったぜ。

 


邪魔なのは変な狩猟の方だったかにゃ・・!
ならば・・

 

 

ドゥが動く前にガラドゥがスキを入れず攻撃を与える。

 

 


こういう時は勝つのが正義ってモンだにゃ!!

 


お前は正義ではなく悪だ。
散れ!!

 


ええい鬱陶しいヤツだにゃ!

 

 

ガラドゥの攻撃を避けつつもシルビに近づこうとするドゥ。

 

 


無防備に突進してくるんじゃねえよ、猫野郎。
これでもくらえってんだ。

 

 

シルビの放った銃弾はいつもと違い、青いオーラをまといドゥの胴体を貫通する。

 

 


ぎゃにゃ!!
う・・ウォーターバレット!?
その技は魔族しか使えない筈だにゃ!!

 


そんなモン、俺が知るか。

 

 

そう言いつつも内心、その銃弾を使ったことに悔しく思うくシルビ。
先ほどウォータバレットではなく、彼が過去に作り出した敵のその技を銃弾に模した彼自作の銃弾。
普段使っている銃弾も魔族専用だが、これは魔族の力に特別“本物に近い”。
敵を嫌うシルビにとって敵の力を借りるも同然の行為は嫌悪をそのものだ。

 

しかし、今はそんな私情に挟まれている状況ではない。
ヘルガやリスキン・・・スニーク相手の時はこの銃弾を取り出す余裕がなかった。
そして、何よりウエスタの銃弾のほうがヘルガの隙を作れると判断した。
突進してくるだけだったドゥ相手だからこそこの銃弾を使えた。

 

 


うぐぅ・・不覚だにゃ・・。
だがこれで・・・・・!?

 

 

そうドゥが言った瞬間、ドゥは何かの気配を察知して2人を放置して脱兎の如くある場所で飛び込んだ・・・

 

 

続く

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戦闘が始まった。
マリコとヴァムはアルテメシアにめがけて突進した。

 

 


他は頼むわ、皆!

 

 

それを恍惚として受けて立つアルテメシア。
そして、二人の女魔族・・・ドゥとトロゥワがこちらに向かってきた。

 

 

トロゥワはリスキンが迎え撃ち、ミランヌは後方支援に。
ドゥはシルビとガラドゥが迎え撃った。

 

 

 

 

激戦が始まった。

 

 


さぁいらっしゃい・・じっくり味見してあげるわ。

 


アンタなんかに食わせるものなんて無いわよ!

 

 

そう言いつつマリコは斬りかかるが、アルテメシアはまるで踊るかのように軽々と攻撃を避ける。

 

 


ハイ、まず1回目。

 


・・・・!

 

 

そう言うとアルテメシアはマリコの腕を軽く触れるとすぐに距離を置いて離れた。

 

 


今のはおまけよ?
もし今のが私の口だったら・・貴女の腕の味を覚えたかしらねぇ。

 

 

マリコに触れた指を優しく舐めながらアルテメシアは愛おしそうに言う。
その行動がマリコに大きなショックも与えていた。
遊ばれている上に、アルテメシアはマリコに”生身”で触れた。
今までの眷属とは違いバリアを使わず生身で攻撃を避けていることになる。
つまり自分の攻撃が全て目で見えて避けられるという事だからだ。

 

 


仲間の無念、無駄にはしない!

 

 

ヴァムもマリコよりも早く斬りかかろうとする。
だが、アルテメシアは両手を広げて攻撃を待った。

 

 


!?

 


な・・・何故・・・!?

 

 

ヴァムの剣はアルテメシアの目の前で止まり、攻撃出来なかった。
ヴァムは何度も振ろうとするが、全てアルテメシアの前で止まってしまう。

 

 


あらあら、エルフなのに自分の種族の事も知らないの?
“エルフの血を持つ者同士は傷つけあう事は出来ない”。
そんな事も知らないなんて王子様失格ね。

 

 

アルテメシアは動揺するヴァムを蹴り飛ばす 。

 

 


まさか・・・エルフの姿を得ただけじゃなくお前にもエルフの血が・・・!

 


大正解。
便利よ?このエルフ独特の血の力。
ここを支配する時も斬りかかってくるエルフを待つだけで食べれた・・。
でも貴方は食べても使えそうな能力も無さそうだし、そうねぇ・・
邪魔だから灰にでもなりなさい。

 

 

アルテメシアは立ち上がろうとするヴァムに向かって黒い火球を飛ばす。
だが、それを魔法でかき消す者が居た。

 

 


あら、デザートがやってきたわね。

 


ここを貴女のような魔女の思い通りにさせる訳にはいきません!

 

 

ミランヌの覇気をアルテメシアはあざ笑う。

 

 


揃いも揃って勇者さま頼りなエルフごときが何を言ってるのかしら。
でも・・そうね・・・役立たずのエルフ達の前で希望の光を食べる機会を与えてくれたことだけは感謝してあげるわ。

 


この・・・!

 

 

飛び出そうとするマリコにヴァムは静止する。

 

 


・・・?

 


確かに“今の僕は”お前に斬りかかる事は出来ない。
・・・だが!

 

 

ヴァムは怒りのこもった一撃をアルテメシアに放つ。

 

 


!?

 

 

攻撃できないと思っていたアルテメシアは不意を突かれて攻撃を避けられず若干ながらダメージを負った 。

 

 


教えてやる。
ハイエルフは有罪たる同胞を裁く時にのみ、自らの意思を持ってそれを排除することができる!

 


ふふ・・・ちょっとは楽しめるみたいね・!

 

 

ヴァムは飛び出す瞬間、マリコに言った 。

 

 


僕がヤツのスキを作る。
ヤツに攻撃のスキが生まれたとき、光の力を使ってほしい。

 

 

マリコはそれに小さく頷くとそのタイミングを臨戦態勢で待った。

 

 


ビッグプラントスラッシュ!

 


中々やるじゃない。
でも、詰めが甘いわ!

 

 

アルテメシアは予想だにしない攻撃を繰り出すヴァムに完全に目を向けていた。
そう、マリコを見失っていたのだ。

 

 


消えなさい!

 

 

アルテメシアの攻撃はヴァムの身体を貫こうとするが、ヴァムはそれをダメージ覚悟で受け止める。

 

 


何!?

 


今です!

 

 

マリコの体が光で覆われた。
そして・・・

 

 


ソードシャイニング!!!!!!!

 


!?!?

 

 

完全に見失っていた存在に気づいたアルテメシア。
ヴァムに掴まれ完全に動けない状態に焦る魔女に光の一撃が振り下ろされた・・。

 

 

続く

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治療もすみ、落ち着いたところ、ヴァムが口を開いた。

 

 


僕達の村はもうすぐです。
ご案内します。

 

 

 

***************

 

 

 

案内されたエルフの村、そこにあったのは何も無い焼け野原だった。

 

 


皆、皮も骨も食いつくされてしまいました。
家々も、全て焼き払われてしまいました。
・・・・・・何もありません。

 


・・・。

 


アルテメシア達は族長の屋敷を根城にしております。
村とは少し離れた位置にあります。
案内します。

 

 

 

******************

 

 

 

焼け野原と化した村を抜け、しばらく行くと、大きな屋敷が見えてきた。
うっそうと茂る森の中にかすかに見えている。
近づくと、美しい女性が屋敷から外に出てきた。
アルテメシアだった。
アルテメシアの背後には2人の女魔族が控えていた。

 

全員が大きく身構えた。

 

アルテメシアはマリコを見ると、恍惚とした表情を浮かべた。

 

 


素晴らしい、素晴らしいわ・・・。
なんて素晴らしい・・・。
これならヘルガがやられるのも無理は無い・・・。
素晴らしいまでの光の輝き、そして何て愛らしい姿・・・・・・。
貴女は、私のもの・・・。

 


本当に素晴らしいですわ、アルテメシア様♪
これはさぞや美味でしょう。

 


・・・スニーク。

 

 

そんなアルテメシア達を見て、ミランヌはわなわなと震えた。

 

 


アルテメシア・・・。
もうそこまでの姿を・・・。

 


随分な変わりようだな、アルテメシア。
いや、ドゥ以外、全員、か。

 

 

アルテメシアと、その側近を見て顔を曇らせるリスキン。
全員、元々人型をしていなかった。
なのに、ドゥ以外は、まるで別の存在になっていた。

 

 


あら、誰かと思ったらヘルガの腰巾着のスニークじゃない。
ちょっと雰囲気が変わったから分からなかったわ。
私の可愛いカトゥーナを殺した罪、死を持って償わせるわ・・・。

 


・・・。
その様子だと随分と喰ったな。

 


そうよ・・・。
喰らったわ・・・。
美しいエルフ達を・・・。
素晴らしい魔力を持つエルフ達を・・・。
そして、近づきつつあるの、この世で最も素晴らしい存在に。

 

 

そのアルテメシアの言葉に、吐き捨てるようにマリコは言った。

 

 


くだらない。

 


何がかしら。

 


あなたは・・・どんなに見掛けを取り繕ったって、所詮、心は異形のまま。

 


さすが光の勇者・・・。
さすがだわ。
激高するでもなく、くだらないと威風堂々と言い放つその姿・・・。
貴女は紛れもなく、真実、光の勇者・・・・・・。
ああ、早く食べたい・・・・・・。

 


ヘルガとは別の意味で異常・・・ね。
なるほど。

 


自分に酔っておる・・・。

 


・・・。

 


あら、そこの腰巾着から聞いたの?
ヘルガと私は違うって・・・。
あなたはヘルガとは違って私を警戒してたものね・・・。

 


リスキン殿・・・スニークはヘルガに操られていたに過ぎない。
ここにいるのは、貴様の知っている者ではない。

 


操る・・・。
ヘルガが好みそうな手段ね。
なんて悪趣味・・・。

 


アルテメシア様はそんなくだらないことはしないにゃー。

 


ヘルガは野卑な女だったわ、アルテメシア様と大違いで。

 


アルテメシア・・・僕は・・・僕達はあなたが喰らった仲間の無念を裏切るわけには行かない!
エルフを・・・ただの食事と考えているあなたに負けは許されない!!

 


あら、降参してたと思ってたのよ、エルフたちは。
いつのまにそんなに強気になったのかしら。

 

 

ヴァムの様子にアルテメシアは優しく微笑んだ。
そして、恍惚とマリコを見つめた。
マリコこそが負けを認めて絶望してたはずのエルフを立ち上がらせたのだ、と。

 

 


光り輝く貴女・・・。
属性だけじゃなく、その誇りすら、光り輝いている・・・。
今まで多くの魂に光をささげてきたのでしょうね。

 


私が与えてきたのは、虚偽の光と、絶望だけよ。

 


まあ・・・そんな事考えるようになったのは・・・ヘルガの悪趣味のせいかしら?
あなた小さいものね、まだ。
でも、ヘルガの悪趣味も・・・乗り越えてきたじゃない・・・。
それは事実・・・。

 

 

そんなアルテメシア達をにらめつけ、マリコは言い放った。

 

 


お話はここまでよ、アルテメシア。
あなたは、ここで倒れる。

 


素晴らしい子・・・。
ふふふ・・・。

 

 

続く

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カトゥーナがやられ、ドゥはあわててアルテメシアのところへ帰っていった。

 

 


大変ですにゃああああ、アルテメシア様!!!!!

 


ドゥ、今度は何かしら・・・。
カトゥーナに猫缶を食べられちゃったの?

 


そ、そうなんですが・・・。
いえ、それより・・・。
カ、カトゥーナがやられましたにゃああああああ!!!!!!!

 


なんですって・・・。

 


どういうこと!!!

 

 

アルテメシアは持っていた紅茶のカップをテーブルに置いた。
トロゥワは驚きと悲しみでわなわなと震えていた。

 

 


あの子は人間の属性効果を無効化する力を持っていた。
人間にはやられないはずよ?
光の勇者はそんな凄い力を持っているの・・・?

 


スニークですにゃ!
スニークにやられたんですにゃ!!

 


スニーク・・・。
あの女が死んだっていうのに、スニークは生きているなんて・・・。
鬱陶しいわね。

 

 

スニークはヘルガの側近だった。
それが生きているとは思っていなかった。
ヘルガがやられたなら、側近であるスニークが生かされているはずがない。

 

 


何でスニークが光の勇者と一緒にいるんでしょうか・・・。

 


そうね、不思議ね。
でも、そんなことどうでもいいわ・・・。

 

 

アルテメシアの眼は狂気で光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スニーク・・・。
私の可愛いカトゥーナを殺した罪、償ってもらうわ・・・。

 

 

続く

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マリコ達は森の中を歩きながらリスキンからアルテメシアの部下の話を聞いていた。

 

 


あのカトゥーナっていうヤツはどう倒せばいいの?

 


確かにそれは俺も知りたいな。

 

 

その質問に対してリスキンは少し間を空けてから、口を開いた

 

 


・・・・・・俺の知る限りでは奴を倒す方法は知らない。
いや、倒せない。

 


はぁ!?

 


倒せない・・と言うのは物理的に撃退が不可能と言う事か?

 


ああ。
ヤツは食った物を自分の肉体にして再生している。
完全に倒すにはヤツの今まで食った分を全て使い切らせないとムリだ。
その上あの様に全身を切り離しても生きてる。
長期戦に持ち込まれれば持ち込まれるほど不利なのは間違いない。

 


切り離した上に再生・・ってコトは粉々にしないといけねえじゃねえか・・・

 


しかし手足を封じれば再生するまでの時間は稼げるのではないのでしょうか。

 


いや、カトゥーナの再生力は異常だ。
ヤツは他の魔族とは違い骨も食う。
手足の骨もとろとも粉々にしても1秒と無いうちに再生するだろう。

 


何よそれ・・そんな力持っててなんでアルテメシアの部下なのよ。

 

 

マリコの不満の声にリスキンが少し考える。

 

 


俺もそこは気がかりだ。
魔族を討伐しに来た軍勢を1人で片付けたという話も聞いたことがある。
それほどの力を持つなら本来なら眷族レベルの上級魔族になれる筈だから。
だからどこかに弱点がある筈なんだが・・・。

 


ヤツの食うスピードは尋常じゃなかったぜ。
俺の腕をチーズ同然みたいに食いやがったからな・・。

 

 

シルビの苦虫を噛み潰したような声にしばしの沈黙が広がる。

 

 


む・・?

 

 

ガラドゥは歩いている方向とは違う方角を見つめて足を止める

 

 


どうかしました?

 


向こうの一帯はキレイに草木が刈られている。
何かの儀式にでも使う広場か?

 


いえ、私達はそのような場所を作った記憶はありませんが・・・。

 


怪しいな。

 


行ってみましょう。
私も少々気になります。

 

 

一同な頷いてあたり一面、まっさらな場所に出る。

 

 


ねえシルビ、この跡・・・・

 

 

マリコは周囲の木の傷を見て言い、シルビも納得した顔をする。

 

 


違いねー・・・こりゃ“食われた跡”だ

 

 

全員がその一言で身構える

 

 


近くにエルフでない者の気配を感じます。
・・・まだ近くに居る。

 


カトゥーナだな・・・。
あいつは何でも食うからな。
奴の食い散らかした後だ。

 


何処から来る・・・。

 

 

・・・が、カトゥーナが現れる気配は一向にないまま数分が経過した。

 

 


集中力を欠かせる作戦か・・・?

 


あいつは、そんな脳みそは持っていない。

 


もう!
隠れてないで出てきなさい!
このご飯怪獣!!!!!

 


バカ!
敵相手に煽ってどうする!

 

 

マリコの大声で少し遠くで物音がし、何かが目の前に飛び出してきた。

 

 


へへーん!猫缶はもう食べちゃったよーん!
残念でしたドゥ~・・・て、あれ?

 

 

カトゥーナは目の前に居るマリコ達を見て目を丸くする。
だが、次の瞬間目を輝かせて臨戦態勢を取る。

 

 


あ、さっきの人間!
嬉しい!猫缶だけじゃ全然お腹いっぱいにならなかったの!

 


そうそうカンタンに食われてたまるかっての!

 


気をつけろ、下手に攻撃すると分裂するぞ。

 


言われなくたって!

 


へへーん、ならそのお兄ちゃんから貰ったもの、見せてあげる!

 

 

カトゥーナはそう言ってシルビを指差しながら構える

 

 


ばん!

 

 

カトゥーナの声と同時に何かがシルビ目掛けて飛んできたが、寸前でガラドゥがそれを握りつぶす

 

 


これは・・ヤツの指か!?

 


げ!
まさか俺の腕食って銃撃を覚えたってのかよ!?

 


アルテメシアもその部下も喰った者の能力を吸収するからな・・・。

 


さぁ撃つぞ撃つぞー!
ばんばんばん!!

 


そうはさせません!

 

 

ヴァムは飛んでくる指の銃弾を一撃でなぎ払い消し飛ばす。

 

 


もー!!ちょっとは痛がってよー!
でないと食べる時面白くないー!

 


ふざけてた事言ってんじゃないわよ!

 

 

マリコとリスキンも応戦しながら、マリコは1つだけ希望が浮かんでいた。
このままカトゥーナが打ち続ければ、再生は追いつかなくなるのでは・・・と
だが、リスキンは顔を曇らせていた。

 

 


ずいぶん楽しそうだな。

 


そういえば、スニークいたんだっけ♪
スニークにだけ教えたげる。
私のこのテッポーは今日1日打ち続けても私は死なないよーだ♪

 


だろうな。

 

 

冷静に応戦しつつも、カトゥーナの言葉にリスキンは深く自責していた。
リスキンが地下都市から逃げようとした者を斬った後の死体は全部カトゥーナが食ってたという噂を聞いていた。
少なくとも自分達を殺すだけなら十分すぎる量なはずだとリスキンは思った。

 

 


なら、これならどうよ!

 

 

一瞬のスキを見せたカトゥーナの顔面めがけて剣を突き刺した

 

 


やったか!?

 


はっずれー♪

 


!!!

 

 

全く攻撃が効いてない事を察知してカトゥーナを蹴り飛ばして剣を抜くマリコ

 

 


へへーん、そんなの痛くもかゆくもないよーだ!

 


ゾンビなら顔が弱点なハズでしょ!

 


ソンビって言うなー!
私は好き嫌いしない女の子だー!

 

 

その時、

 

 


スキあり!

 


ぐっ!

 

 

ガラドゥの足を指の銃弾が貫いた

 

 


おっさん!

 


私にお任せ下さい。

 

 

ミランヌ治癒魔法でガラドゥの怪我はすぐに回復した。

 

 


あーもー!
その赤い女エルフ邪魔ーー!!

 

 

カトゥーナは不満を顔に出してミランヌを邪見する。

 

 


アルテメシア様はアンタを欲しがったけど、私は要らない!
もーアンタなんか死んじゃえー!!

 

 

カトゥーナは腕全体を破裂させて銃弾の雨を一斉に降らせる。

 

 


この量・・・反則!!!

 


皆、防御しろ!

 


ビッグプラントスラッシュ!

 

 

ヴァムの必殺の魔法が銃弾の多くを消すが、それでも全員が無傷とは行かなかった。

 

 


ちっくしょー・・・こりゃ痛ぇな。

 


あれあれ?
お兄ちゃん腕生えてるねー、また食べてあげる!

 


シルビ!

 


!!!

 

 

速攻で飛び掛ってくるカトゥーナに、ダメージを受けてシルビは殆ど動けなかった。
だが・・

 

 


見つけたにゃカトゥーナァァァァァァ!!!

 

 

ドゥの一撃がカトゥーナの顔を引っかく

 

 


いったぁぁぁぁぁぁい!!!
何するのよドゥ!

 


!?

 


うるさいニャ!
お前は私の猫缶を盗んで食った罪で死刑だにゃ!

 


あーもー!
私のランチタイムを邪魔しないでよー!
・・・えいえい!

 


はっ!
にゃ・・・にゃーーん!!

 

 

ドゥは飛んでいくカトゥーナの指の銃弾を追いかけて走り去ってしまった。

 

 


いたた・・・

 

 

カトゥーナのそのしぐさにシルビとガラドゥは何かを感じ取っていた。

 

 


おっさん・・・

 


うむ・・・。
ヤツな何故かダメージを受けたな・・。
我らの攻撃な何一つきかなかったというのに。

 

 

防御体制をとりつつ、ミランヌの回復を受けながら2人は小声で確認していた。

 

 


さ~て、次こそ食べてあげる!
いただきますお兄ちゃーーん!

 


ちくしょう!!

 

 

シルビもダメージの所為で思うように銃が構えられず、間に合わないと焦っていた。
だが・・・

 

 


うぐっ!!!!

 


お前!?

 

 

だが、カトゥーナが飛び掛る瞬間、リスキンが盾となりシルビを防ぎ、
剣でカトゥーナの胴体を真下から突き刺して動きを止めていた。

 


リスキン!

 


ここは俺が食い止める!
仲間を回復してやってくれ!

 

 

リスキンの怒号にミランヌは慌てながらも頷き、回復に専念する

 

 


スニークか~。
一度食べてみたかったんだぁぁ!

 

 

カトゥーナはそのままリスキンの肩を噛み砕く

 

 


ぐあぁぁ!!

 

 

ダメージを受けながらもリスキンは必死でこらえつつ、自分を責めていた。

 

自分は魔族の連中の情報を持つだけで何もできない・・・。
いや、そもそも何か出来ると思っていたのだろうか?
ヘルガに操られ、人の心を壊し、支配しされていた。
その中で自分のしてきたこと・・・。
自分は数多くの絶望を与え続けていた存在でしかない。
・・・死で償えるならそれは今かも知れない。
だが・・俺が死ぬ前に、せめてこの状況・・いや、カトゥーナを倒したい。
仲間として受けれてくれた皆を・・・今だけでも己の手で守りたい。
・・・・・・・自分にもっと力があれば・・倒せたのだろうか。

 

リスキンの思考はそこで停止し、意識は消えていった。

 

だが、リスキンの意識とは別に、肉体は違っていた。

 

 


ウウウ・・・・!!

 

 

リスキンは噛み砕かれた肩の痛みをもろともせずカトゥーナの顔を自分の肩から引き離す。
それも恐ろしい力で・・。

 

 


ほえぇぇぇ!?
こ・・・この力ってまさか!

 


リスキン!

 


おい!
大丈夫か!?

 

 

仲間の呼びかけに応じる様子も無く、リスキンは攻撃へと転じようとする。

 

 


あの力は・・・!

 

 

ガラドゥはそのリスキンから見える力に見覚えがあった。
それは地下都市で見た敵、BNK3Rに似た“闇のオーラ”だった。
人間の属性オーラと闇のオーラが合わさった形・・・。
だが、リスキンから出るその力は純粋な闇に近い物をガラドゥは感じた。

 

 


お前を・・・・倒す!!

 


ぎょ!!

 

 

リスキンはカトゥーナに突き刺していた剣を引き抜き、カトゥーナの顔目掛けて突き刺す。

 

 


ぎょぼっ!!!!

 


ダメージが効いてるようだな・・・。
なるほど・・・お前の弱点は闇の力か。
ならば・・・!!

 

 

リスキンはそのまま剣を押し込み、カトゥーナの顔面を砕く。

 

 


これは撃たれたお返しだ。
最後に貰っときな。

 

 

リスキンは黒いオーラを放つ銃を取り出しカトゥーナに撃ち込んだ

 

 


お・・・お腹減ったまま・・・死にたくな・・・ぃ

 

 

カトゥーナは弱弱しくふらつき、黒い煙となって消えた。

 

 


・・・死んだか。

 


・・・おい・・・大丈夫か、リスキン?

 

 

少しの沈黙を置き、シルビがぼそっと問いかける。

 

 


・・・・・あ・・・?

リスキンの返事に力が抜けてしまったシルビ。


あ?じゃねーよ。
なんなんだよ、あの力は。
カトゥーナを簡単にやっつけちまったじゃねーか。

 

 

シルビの言葉にリスキンは困ったような顔をする。

 

 


俺が・・・・いや・・・・何故、俺が倒せた・・・・覚えてないんだ。

 


リスキン!
貴方肩が・・・・・?

 

 

慌ててミランヌが駆け寄るが、噛み砕かれた筈のリスキンの肩は無傷だった。
いや、“再生”していた。

 

 


・・・。

 

 

ガラドゥは思った。
あの力はリスキンの中にある魔族の血が暴走したのだろう、と。
それが、リスキンが持つ真の力の姿なのだと。
肩の傷が”再生”したのも、闇の力で人間の代謝が異常に発達したからかもしれない。
だが、魔族を忌み嫌う彼にはその自分の力の正体が解っていないのだろう。

 

 


とにかく、倒してくれてありがとリスキン。
これでウザい魔族が1人減ったから行動はしやすい筈よ。

 


まだ皆さんも十分に回復出来ていません。
しばらくここで落ち着きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リスキン殿、先ほどの力は・・・内なる闇のパワーか?

 


・・・・・解らない。
ヤツに噛まれて死を覚悟したが・・・そこから記憶がない。
もし俺が闇の力を使って倒したなら記憶が無くて幸運なのかも知れないがな・・。
皆が気が付かなかったのは・・・俺の闇のオーラが人間のオーラと混じってたからだろな。
運がいい・・・。

 


何を言う、その力を正しく使えば魔族からここを救う大きな力となる。
自分の力に否定的にならず受け止めてはどうだ。

 

 

ガラドゥの案にリスキンはゆっくり首を振る。

 

 


皆を救えた事は素直に安心しているが、俺自身はこの力は使いたくない。
魔族は俺が忌むべき存在だ。
たとえ俺の力の根源がそうであったとしてもな。

 


・・・・・・。

 

 

ガラドゥはそれ以上はリスキンに声はかけず、優しくリスキンの肩を叩いた。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかあのカトゥーナがやられるなんて・・・!
猫缶を盗まれたのは許せないけど、死んでほしいヤツでは無かったにゃ・・。
一刻も早くアルテメシア様に知らせないと・・・!!

 

 

カトゥーナを倒したその瞬間を、影から見ていたドゥが慌てて逃げいくのと、誰も気づかなかった。

 

 

続く

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シルビの腕の治癒が終わった後、リスキンはアルテメシアの側近について語りだした。

 

 


ドゥはそのままの姿だったがカトゥーナは姿が変わっていた。

 


元々はどんな姿だったの?

 


色々な動物の骨がつぎはぎだらけにくっついていた姿だった。
だから、ばらけても平気な状態だったって聞いていた。

 


げげ・・・。

 


ドゥという者がそのままの姿なのはさほど異形ではないからなのか?

 


単純に、好き嫌いの問題だ。
ドゥはヘルガに猫缶がどうのとかせがんでいた。
猫缶を連呼していた。
たぶん、あの様子じゃあ、猫缶以外食わないんだろう。
カトゥーナは奴隷でもヘルダストでもいいからを喰わせろって煩かった。
トロゥワは・・・アルテメシアがよければ全てそれで良いって感じだったな・・・。
トロゥワの元の姿は頭は蛇でどうは鷹だった。
カトゥーナがアレだ。
トロゥワも変わっているだろうな。

 



随分とお詳しいですが・・・アルテメシア達と知り合いだったんですか?

 

 

ミランヌもヴァムも不思議そうな顔をしている。
リスキンはアルテメシア達に詳しすぎる。
事情を知らない二人が訝しがるのも当然である。

 

 


俺は・・・

 


いや、リスキンにも色々とあるんだ!

 

 

事情を話そうとしたリスキンをシルビが無理やり制した。
ややこしい状況になるのは、今は避けたかった。
なので、操られていたとはいえ、リスキンがヘルガの部下だったとは知られたくはなかった。
へルガや地下都市の秘密については元々言ってあったが、リスキン・・・スニークについては伏せていた。
シルビの慌てように対して、ミランヌもヴァムはすぐに何か事情があると察し、追求するのをすぐにやめた。

 

 


・・・すみません、ぶしつけなことを聞いてしまいました。

 


・・・別にいい。
俺は元々はヘルガの側近だ。

 


!!!

 


リスキン!

 


何考えてんだ!
いや、こそこそ話さなかった俺達にも問題があるが!!

 


隠したって無駄なことだ。
アルテメシアともそれなりに面識があるしな。
すぐに分かることだ。

 


隠しても無駄・・・か。
確かにな。
だが、説明するのは我がする。

 

 

ガラドゥは仔細を話した。
どうしてリスキンがヘルガの元に下ることになったのか。
スニークという存在が元々どんな役割を担っていたか。
包み隠さず全部話した。
私情を挟まず。

 

 


・・・そうだったんですか。

 


すみません、余計なことを聞いてしまって・・・。

 


謝ることじゃない。
それより、いいのか?
俺はある程度操られてたにすぎない。
実際、記憶もあるし、それなりに自我だって持っていた。
共に行動するのに支障があるのなら、俺は離れる・・・。

 


そのようなことを仰らないでください。
スニークという存在だった時はそうかも知れませんが、僕が知ってるのはリスキンとしての貴方だけです。
過去がどうあれ今の貴方は大切な私の仲間です。

 


ヴァムの言うとおりですわ。
私たちは貴方の・・・貴方方の仲間なのです。

 

 

ミランヌとヴァムは眼を合わせて微笑んでいた。
その様子ににマリコ達は安堵した。
しかし、リスキンの顔は曇っていた。

 

 


・・・。
アルテメシア達は手下どもにもエルフを喰わせている。
強さは計り知れない。
ドゥはそのままでも、他の二人はどうだか・・・。

 

 

続く

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