大魔王編(31)

大魔王は再び闇を増幅させていった。
だが、マリコ達は怯まなかった。
世界中運の人々と死んでいった仲間達と共に戦う。
それらが、マリコ達の心を強めていた。

 

 


余カラ、アノ者達ノ魂ヲ取リ出シタ程度デ勝テルト思ウナ・・・。

 

 

嘲笑うように言う大魔王。
それに対して、マリコは言い放った。

 

 


あんたには分からないでしょうね。
あんたが700年前の再現を失敗したわけを。

 


ク、ククク・・・
詰メガ甘カッタ、ソレダケダ。

 

 

そんな大魔王の言葉をマリコは鼻で笑った。

 

 


宇宙同じくして生まれたのよね、あんたは。

 


ソウダ。
ダカラコソ、破滅サセル使命ガアルノダ。
始マリニハ終ワリハツキモノ。

 


そんなんだから分からない。
思い上がった性根でどうにかできるほど、私達は脆くはない!!
あんたは・・・間違っている・・・!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び激戦が始まった。

 

 

 

 

今度はガラドゥの攻撃を斧をつかまず腕をへし折って、投げ捨てる大魔王。
即座に治癒するミランヌ。

 

 

大魔王の力は弱まったはずなのに、リスキンの闇の剣は通じない。
リスキンはスピードでかき回すことすら出来ない。
大魔王はリスキンの攻撃が通用しないことをわかっているから相手にしない。

 

 


くっ・・・。

 

 

また、大魔王は逆に本気になった為にフェルリスが炎を消すことが出来なくなりつつあった。
力が弱まっても、大魔王は強い。
強すぎた。

 

悔しそうに唇をかむリスキン。
産まれ出でたときから誰にも振り向かれず、ヘルガの元では虐殺しかしてこなかった自分に、内なる賢者がいるはずもない。

 

フェルリスは、パワーアップした皆の力を合わせてもまだ力が足りないことが悔しかった。
これほどまでにパワーアップしたのに、まだ足りない・・・。

 

リスキンとフェルリスは、あまりの無力さに悔しさしかなかった。

 

 


悔しがっている暇はないわ!!
リスキン、フェルリス!!
フェルリスがいなければ炎を少しでも軽く出来る人はここにはいないの!
ガラドゥは速さと力両方の扱いには慣れていない、リスキンの動きを真似るしかないの!
分かったら、腐ってないで動きなさい!!

 


!!

 

 

そうだ、腐っている場合ではない。
二人は動きを止めるのをやめた。

 

 

炎を若干軽くするフェルリス。
その中を多少ダメージを食いながらも進んでいくマリコ達。
ダメージはミランヌがすぐに治癒する。
即死しなければ、どうにかなる。

 

 

その混戦の中で正確に大魔王を狙うシルビ。
大魔王以外、誰にもかすらせもせずに・・・。
大魔王は避けるが避けきれずにかする。
シルビの銃弾に痛みを覚えている隙をつくマリコ達。

 

 

だが、極めて魔弾の数は限られている・・・。
底を突き始めた・・・。
シルビは焦り始めていた。
どうにかして大魔王に直撃させなければいけない、でも、そればかり狙ったら仲間にかすってしまうかもしれない。
そうなったら、死んでしまうのは分かりきったことだ。

 

 


散れ!!

 

 

シルビは叫んだ。
全員がその意図を理解して、一気に大魔王から離れそれに乗じて大魔王に魔弾を撃ち込むシルビ。
だが、分かりきったことといわんばかりに、今度はかすりもせずに避けた。
凄まじい速度を持った銃弾だが、その速度に大魔王は慣れ始めていた・・・。

 

 


!!

 

 

シルビの魔弾が最大の頼みの綱なのだ。
まだ、力が残っていた時に直撃した時の大魔王の苦しみ方を見れば分かる。
眷族の魂を抜かれて力の大半を失った大魔王には、更に強力に聞くのは分かりきったことだ。
そもそも、かすっただけで大魔王は痛みにこらえている。

 

 

 

シルビは思った。
どうしたらいい、どうしたら直撃できる・・・?

 

 

 


弱気になるな、シルビ!

 

 

ウエスタの声が脳に直接聞こえた。
そうだ、弱気になるな、そんな暇はない。

 

その後は、ひたすら消耗戦になった。
しかし、炎をどうにか軽くしてきたフェルリスの魔力が底をつき始めた。
フェルリスは焦った。

 

それを狙ってたかのように大魔王は一気に全員に向かって炎の海を出した。
フェルリスは動揺してしまっていた為にそれを軽くするタイミングを逃し、全員にぶつかった。

 

炎を受けたとはいえ、大魔王の力は弱まっていたためにどうにか全員は動ける状態だった。

 

 


ク、ククク・・・
死ネナカッタ分、苦シミガ増エルコトニナル。

 

 

ミランヌは必死で仲間を治癒する。
だが、流石に全員いっぺんにとは行かない。

 

その隙に大魔王は、再び闇の氷を作り出して、氷の刃を降らせる。

 

避けれたのは動きの速い、マリコとリスキンとガラドゥだけだった。
シルビとフェルリスとミランヌは直撃を受けた。
直撃とはいえ急所は外れている。
生きてはいる。
だが、それだけだ。

 

 

それに満足している大魔王に・・・

 

 

シルビが最後の魔弾を直撃させた。

 

 


グッ、グアアアアアアアアアア!!!

 

 

あまりの痛みに叫ぶ大魔王。
確実に効いていた。

 

 


ざまあ、見ろ・・・。

 

 

シルビは倒れながらも最後の力を振り絞ったのだ。

 

だが、大魔王は動ける程度には力を残していた。

 

 


頑丈だなあ・・・でも、結構なダメージにはなったぜ。

 


ありがとう、シルビ!
後は任せて!!

 

 

とはいえ、ミランヌは完全に動けない。
息もしているし意識もあるが、それだけだ。

 

ミランヌは動けない状態でも、何とか治癒をしようとするが意識が朦朧として治癒がうまくいかない。
何とか指一本動かしマリコの治癒はした。
そこで力尽きた。
意識がどうにかあるだけの状態、それだけになった。
ヴァムの力で息をしているだけだった。

 

マリコとガラドゥとリスキンは一気に連携して再び大魔王と戦った。
今度はリスキンの闇の剣も通じるようになっていた。
だが・・・

 

 


ぐああああああああ!!!

 

 

攻撃を繰り出している最中、リスキンの足がへし折られた。
闇の剣の攻撃が通じていることに集中し過ぎた為に、隙が出来ていた。

 

治癒するミランヌはいない。
先ほどの炎のダメージもある。
そして、最大の武器である足を封じられた。

 

そして、どうにかして、ガラドゥとマリコをはじき返す大魔王。
大魔王は息切れし始めている。
どうにかできるのではと思い始めたが・・・。

 

だが、その考えは甘かった。

 

再び炎の海を作り出す大魔王。
ガラドゥは慌てて一番ダメージが深いミランヌをかばった。
しかし、ガラドゥも先ほどの炎のダメージが酷く残っていた。
またも同じ炎を浴びたのだ。
動こうにも動けなくなった。

 

立っているのは、またもやマリコのみになった。
マリコはミランヌに全回復されていた。
また、大魔王の炎の海はシルビの攻撃で弱まっていたのもあった。
ゆえに立っていられた。
しかし、それは鉄壁の精神力によるものでもあった。

 

後、後少しなのに・・・体が言うことが効かない・・・・・・。
マリコは必死で動こうとあがいた。

 

その時・・・

 

 


世界を救う力を求めるのです。

 

 

脳内に声が響いた。

 

 


え?

 


祈るのです、力を貸してほしい、と。

 

 

このままでは自分達どころか世界は破滅してしまう。
その言葉に頷き、マリコは祈った。

 

どうか、力を・・・と。

 

すると、内側から、何か力を与えてくれるものが現れた、そう感じた。

 

誰かは分からない。
しかし、力がわいてくる。

 

大魔王は満足している、再びマリコしか立ってない状況下に。

 

今がチャンスだ。
マリコは祈った・・・すると・・・・・・

 

マリコの光る剣が更に光り輝いた。


!!!???

 

 

 

 

 

マリコは力があふれ出すのを感じた。
そして・・・・・・

 

 

 

 

 


ソードシャイニング!!!!!!!!!!!

 

 

 

大魔王にソードシャイニングが直撃した。
そのソードシャイニングはベルドゥーガを倒したときよりはるかに大きな光りの刃になって大魔王を切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


・・・・・・コレガ死カ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大魔王はどこか安堵した表情を浮かべて黒煙となって消えた。

 

 

続く

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。