大魔王編(17)

マリコ達は、フェディールに説明しようとメッルに戻った。
だが、そこにあったのは死体の山だけだった。

 

あわてて総指揮司令部に足を運んだマリコ達だが、フェディールも事切れていた・・・。

 

 


元帥・・・・・・・・・。

 


なんてこった・・・。

 

 

 

マリコ達も、一緒に戦った戦士たちも落胆を隠しきれない。
これからどうすれば良いのか。

 

そこへ一人の男がやってきた。

 

ベルドゥーガだった。

 

 


ベルドゥーガ!!

 

 

その場の全員が身構えた。

 

 


メッルを襲ったのは貴様か?

 


そうだ。
お前達が去った直後にな。
魔王様の命でな。
お前達が去った後に、というのが命令だった。

 


元帥を殺したのは、あんた?

 

 

マリコは震えながら言った。
フェディールは強く素晴らしい指揮官だった。
バルヌの崩壊を止めるべく、全力を尽くしてきた。

 

 


そうだ。
元々邪魔だったが、このタイミングで殺せとの命令だった。

 


!!

 


なるほどな。
偽の光の雨もフェディール元帥なら見抜けるだろうしな。
バルヌのみなら、混乱を最小限に出来るだけの力を元帥は持っていた。

 

 

リスキンは冷静に言った。
だが、マリコは冷静ではなかった。

 

 


このおおおおおおお!!!!!!!!!

 

 

マリコはベルドゥーガに向かって剣をもち突進して行った。

 

 


マリコ!!

 


何がこのタイミングよ!
何が、何が、何が・・・・・!!!!!!!

 

 

マリコは逆上していた。
メッルについたとたんに広がっていた惨状。
バルヌを支え続けてきたフェディールの死。
マリコは我を忘れてベルドゥーガに剣を振り回した。

 

だが、ベルドゥーガは刀剣も持たずに軽がるとかわしていく。
つまらなそうに・・・。
そして、マリコの腹を蹴り飛ばした。

 

 


マリコ!!

 


マリコ殿!!

 

 

慌ててマリコに駆け寄るシルビ。
皆、驚いた。
いくら滅茶苦茶とはいえ、マリコの剣裁きは尋常ではないスピードだ。
それを軽々とよけたのだ、目の前の男は。

 

 


つまらんな。
簡単に勝てる相手と戦っても無意味だ。
今のお前らでは俺には勝てない。

 


なんだと!!

 


そいつの言うとおりだ、落ち着け。

 


なかなか冷静だな、貴様は。

 


あいにく、こういうのは初めてではない。

 


・・・そういえば、そうだったな。

 

 

ベルドゥーガは大魔王に聞いた。
リスキンはスニークだったことを。
その前のことも・・・。
700年前の惨状を知っているのは当然。

 

 


・・・ではな。

 

 

ベルドゥーガはそれ以上何もせずに去っていった。

 

 


なによ、なによおおおおおおおお

 

 

マリコは握りこぶしを地面に叩きつけて叫んだ。
握りこぶしから血が出るほど・・・。

 

 

続く

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