大魔王編(14)

其の頃、ダルメラは馬を走らせていた。
リビルと少数の近衛と共に。
嫌な予感がとまらなかったからだ。
マリコが勝ち続けていたことに。
それで、結局は宰相に政務を一任して、バルヌに入国した。

 

ダルメラは自分はメイラのために動いたのかマリコのために動いたのか・・・。
おそらく、其の両方だろう。
両方ということに、ダルメラは苦笑した。

 

ただ、破滅を止める為に動くことは皇王として当然で、誰かを使者に立てるよりかは自分が動くほうがいい。
入国してしばらくすると、バルヌの混乱を何とか食い止めていたフェディール元帥が殺されたことを知った。
元帥が殺されると否や、すぐに混乱は広がった。
指揮系統がフェディールに集中しすぎていたのだ。

 

このまま混乱を広げるわけには行かなかった。
メイラ皇王自らが動くとなれば、混乱を防ぐ一手となる。

 

 


もう少しでメッルに到着します。

 


うむ。

 

 

魔族たちを切り伏せながら進む一行。
ダルメラの近衛は優秀で、また、ダルメラ自身も相当の剣術の使い手だ。
リビル以外は、強力になったはずの魔物を物ともしない。

 

 


私は何故ここにいるんでしょうね・・・。

 

 

リビルは剣術類に疎い。
あまりにも強力な魔族の中にあって、成す術なく縮こまっていた。
皇王であるダルメラが戦い、リビルは守られている状態だった。

 

 


寝言は寝るときに言えと何度言わせる。

 


私は馬は乗れても武術はからっきりしですよ、お荷物ではないですか・・・。

 


荷物なのはメッルに着くまでだ。
その後は存分に働いてもらう。

 

 

続く

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