大魔王編(13)

マリコ達が到達したのは最頂部の広大な部屋だった。
そこは漆黒の空間だった。
そして、マリコ達の目が闇に慣れてくると・・・
そこには禍々しい闇が・・・闇そのものの存在が立っていた。

 

 


我ガ闇ノ空間ヘヨクキタ。
ミエラノ亡霊タチヨ・・・・・・。

 


亡霊って何よ、このくそ大魔王。

 


亡霊ダ・・・
ソノ剣ヲ握ッテイルコトガ証明シテイル。
託サレタノデアロウ?
ミエラノ無念ヲ・・・。

 

 

そう、託されたのだ。
ミエラが果たせなかった、その使命を・・・。

 

 


ミエラはミエラ。
私は私。
同じ志は持っていても、私達は亡霊じゃないわ。

 


同感。
何で亡霊って思うか意味不明だな。

 


志ガ同ジ・・・マサニ亡霊。
愚カナミエラ。
自ラノ行ク末モ気ガ付カズ、タダヒタスラ走リ続ケタ。

 


随分余裕ですね。
一度は封印されたというのに。

 


封印・・ソウダナ、ソノトオリダ。
ダガ、オカゲデ良イモノヲ見ルコトガ出来タ・・・。
ク、ククク・・・・・・

 

 

そういうと、大魔王の闇はいっそうと深まった。
いや・・・深い・・・などという次元ではない。
まさに、”闇”そのものだった。

 


余ハコノ宇宙ガ生マレルノト同ジクシテ産マレ出デタ。

 

 

その言葉に、全員が驚いた。
だが、嘘だという言葉が、なぜか出せない。
それほどまでに大魔王は闇そのもの存在だった。

 

そんなマリコ達を満足げに見て、大魔王は言葉を続ける。

 

 


ソシテアル時気ガ付イタノダ・・・。
我ガ使命ヲ・・・。

 


使命?

 


ソウ、オ前タチノ使命ガ余ノ破滅ナラ、我ガ使命ハ全テノ破滅。
全テノ終ワリ・・・。

 

 


!!!

 


ク、ククク・・・
ミエラ達モ同ジ顔ヲシテイタ。

 

 

宇宙と同じくして産まれたと、そういう大魔王。
その生は想像も絶する時間ともいうべきだろう。

 

そして、想像を絶する時間の中、魔王が行き着いたのは破滅だった。
そう、全ての破滅。
宇宙ごとの・・・。
何の意味があるというのか、それに・・・。

 

 


人界ヲ破滅サセルニハ、内側カラガ相応シイ・・・。
愚カナル人間。
ソノ最後、自ラノ手デ終ワラセルガヨイ。
己ラヲ救ッタミエラヲ葬ッタヨウニ、オ前タチモ同ジ道ヲ歩クガヨイ。

 


まて、それじゃあ、俺達がお前を倒すことってなるじゃねーか。
自分で何言ってるんだ?

 


別段余ガ倒レナクトモ内側カラ滅ビルトキハアルノダ。
スグニ理解スル。
人間ノ浅マシサヲ・・・・・・。
ク、ククク・・・・・・。

 

 

そういうと、6つの闇の炎を浮き上がらせた。

 

 


勇者ナドトイウ荷物ヲ背負イ、生キナガラエラレルト思ッテイルノカ?
哀レナ娘ヨ。

 


どういう意味よ!

 


誰ニ屈スルコトモナイ、尊イ魂。
ダガ、ソノ尊サ、光リ輝ク様ハ、人々ノ心ノ内ニアル闇ヲ暴キ立テル。
誰モガオ前ノヨウナ光リ輝ク魂ヲ持ツト思ウナ。

 


確かにミエラ殿たちの運命は悲惨なものだった。
太古の者たちは非道なことをしでかした。
だが、愚かなることをしないよう、皆、皆必死で戦っておるのだ。
お前には分かるまい。
人の本当の魂の在り方を。

 


分カルトモ。
ク、ククク・・・。

 

 

大魔王は不気味に笑った。

 

 


デハ、破滅サセルトイクカ・・・。

 

 

その言葉を最後に、魔王は自分の周囲に灯していた6つの闇の炎を放った。

 

 

続く

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