大魔王編(5)

マリコ達は、メイラにいたときのように一人一部屋の豪華な部屋を用意された。
王妃は、ゆっくりできるような部屋をと、国王の無駄に華美な趣味だった部屋をあっという間に優雅な部屋に変えた。

 

マリコの部屋で話を始める一行。
とは言っても、会議をしているのは、もっぱらマリコとフェルリスだった。

 

 


今後の方針を立てなきゃね。
私は・・・フェルリスが鍛えてくれるのよね・・・。

 


そうです。
貴女が一番未熟。

 


・・・。

 

 

マリコはむっとしたが、その通りなので言い返せなかった。
皆は自分達の戦い方にあった方法で臨機応変に戦っているのに、自分は何も考えていない。
突っ込むしか脳がない。

 

 


戦闘スタイルを変えろとは言いません。
しかし、死角がありすぎる。
弱点が多い。
それでは皆の負担が増える。

 


そうね・・・。

 


突進して戦うのが悪いわけではありません。
良い例が、あのベルドゥーガという眷属。
貴女と戦闘スタイルは一緒と言っていいでしょう。
でも、彼を崩すのは難しかった。
皆で力を合わせてどうにかなった。
貴女にはあの眷属との違いを分かってもらいます。

 


それくらい分かるわよ。
正義と悪。

 


そこじゃありません。

 


じゃあ、戦闘スタイルが似ているから参考にしろと言うのかしら。

 


そうです。

 


・・・。

 


気持ちは分かります。
しかし、貴女には彼と同じレベルにまでなってもらいます。
それだけの能力が貴女にはあります。

 


あいつと同じレベル・・・。

 

 

ベルドゥーガは強い。
自分一人では一方的で、皆の力を合わせてようやくどうにかした相手・・・。
なのに、そんな眷属と同じ強さになれといわれてマリコは困惑した。

 

 


自信がないのですか?

 


!!
そんなはずないでしょ!!
あんな奴、一瞬で抜いてやるんだから!!!

 

 

フェルリスはにっこりと笑った。

 

 


ええ、一瞬で抜いてもらいます。

 

 

 

***********

 

 

 


あいかわらずですわね、マリコは。

 

 

二人のやり取りに少し離れた場所で見ながら微笑むミランヌ。
痛みも苦しみもあらわにしないマリコだが、それ以外だと分かりやすい。
年相応になる。
それが微笑ましく、ほっとする。

 

 


フェルリス殿はシルビ殿の次にマリコ殿の扱いがうまいな。

 


なんだそりゃ。

 


まあ、フェルリス殿は強い。
あの動きを捉えるのは難しいだろうし、良い特訓相手だろう。
リスキン殿にとってマリコ殿が良い特訓相手だったようにな。

 


そうだな。
ベルドゥーガとの戦いでは、おかげでたいした怪我もしなくてすんだ。
似た動きだったからな。
剣とニ双の刀剣という差はあったが、考えていることが似ていた。

 


・・・それ、マリコの前で絶対言うなよ。
殺されるぞ。

 


もう言った。

 


まじか!!

 


ああ。
それを言ったらマリコは鬼の形相になった。

 

 

そう言うと、考える風な表情をリスキンは見せた。

 

 


俺は俺の内なる力をきちんとコントロールできるようにする。
今の俺では、いきなりマックスが出せない。
それじゃあ、大魔王と相対した時、すぐに俺はリタイヤになってしまう。
俺は通常じゃあ防御力も攻撃力も低すぎる。

 


なるほど。
我は武具を着けているときと外しているときの応用を考えねばな。
それぞれの利点をもっと理解を深めねばなるまい。

 


・・・。
俺は“魔弾”の数を増やすよ・・・。
今の量じゃあっという間に底をつく。

 

 

どこか苦々しくシルビは言った。

 

 


私はもっとすばやく治癒を出来るようにしますわ。
魔力を鍛えます。
フェルリスと共に戦ったとき、驚くほどすばやく治癒が出来ました。
普段でもあの位早く治癒が出来るようにします。

 

 

続く

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