大魔王編(4)

その頃メイラでも、リゾッテの件が入って来ていた。
国民はお祭り騒ぎだった。
さすがは光の勇者様・・・と。

 

だが、メイラ皇王であるダルメラは浮かない表情をしていた。
執務室で政務を取りながら、ふと、呟いた。

 

 


妙だな。

 


何がですか?

 


なぜ、大量にとはいえ、リゾッテに普通の魔族を差し向けた?

 


リゾッテを陥落させるためと光の勇者殿の首を取るためではないでしょうか。

 

 

ダルメラは手に持っていた書類を机の上に置いた。
そして、険しい表情をした。

 

 


どうかな。

 


 


マリコ達に少し強い程度の魔族や魔物を大量に送り込んだとしても通じないのは、大魔王も知っているはずだ。

 


確かに・・・。

 


しかも、ミエラの件がある。
なのに、なぜか魔王はすぐにマリコ・・・光の勇者を殺しに行かない。
そもそも、蘇ったその目の前に人々の希望たる勇者がいた。
なのに、何もせずに去った。

 


・・・?

 

 

リビルにはダルメラが言いたいことが分からなかった。

 

 


なぜか希望の光を放っておいている・・・。

 

 

ダルメラはそう言って執務室の外に眼をやった。
そこからは皇宮の広大な庭が見える。
その庭で、皇宮で働く者達がはしゃいでいる姿が見えた。
眼には希望の光が輝いていた。

 

 


これは余の憶測だが・・・。
魔王が人界を破滅させようとしている目的は、単純に滅ぼすためでも支配するためでもなく・・・。
純粋なる破滅、破滅のための破滅なのかもしれん・・・。

 

 

続く

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