妖精の森編(7)

ベルドゥーガとマリコの戦いが始まっていた。
マリコは早くも血まみれだった。

 

 


マリコ!

 

 

加勢に行こうとしたとき、ベルドゥーガの側近のドゥーガが立ちふさがった。

 

 


ベルドゥーガ様の一騎打ちを邪魔などさせませんよ?
あの方は突っ込んで戦うのが大好きなアホな方ですが・・・私はそこが好きなのです。

 


アホなのはマリコのお家芸だ。
負けねーよ。
それに・・・のんきにしゃべってるんじゃねーよ!

 

 

シルビはドゥーガに銃弾を浴びせた・・・寸前だった。
ドゥーガは杖で闇の炎の壁を作り銃弾を溶かしてしまった。
青い光を放ったドゥを撃った時と同じ銃弾だったはずだったのに・・・。

 

 


!!!

 


中々良い銃弾を使ってますね、あなた。
普通の魔族や魔物たちならいちころです。
噂には聞いていましたが・・・それが人間が魔族を殺す際に使っていると言われている魔族専用の銃弾ですか。
しかもかなり特殊・・・。
でも、私には効かない。
残念でしたね。
所詮、人間が作るものなど、それが限界です。

 


なんだと!

 


シルビ殿の銃弾を防ぐとは・・・。

 


強い・・・。

 

 

そんな時、唐突にフェルリスが口を開いた。

 

 


・・・連携を。

 


へ?

 


光の勇者は・・・今の状態ではあのベルドゥーガという者にかなわない。
連携を持ってして、この男を倒すのです。
一刻を争います。
仲間の絆で、倒すのです。

 


フェルリス殿の言うとおりだ。
皆、力を合わせるのだ!

 

 

シルビは焦っていた。
自分の使っている銃弾は、確かに魔族専用の銃弾だ。
それだけじゃない。
ドゥを苦しめた特別製だった。
それが全く通じないとは・・・。
これでは自分は唯のお荷物だ。

 

頭に掠める、“あの”銃弾のことを・・・。
でも、使ってよいのか、本当に・・・。

 

 


使え、シルビ。

 


え?

 


否定するな、「自らが生み出した力」を。
正義のために使え。
お前なら、出来る!

 

 

リスキンには、シルビの葛藤の正体が分かっていた。
何の力かまでは分からなくとも、それがシルビが躊躇うほど嫌悪する力であることを・・・。
少し前の自分のように・・・。

 

 


何をもめているんですか?
私はベルドゥーガ様とは違う。
勝つ為にはいかなる手段も用いる。
この炎で、お前達を焼き尽くす。
この森ごと!

 

 

そう言うと、ドゥーガの杖にある闇の炎は大きくなった。

 

いかなる手段を用いる・・・その言葉にシルビはハッとした。
手段は目的を正当化してはくれない。
奴のしようとしとしていることは、そういうことだ。
目的の為に手段を選ばなかった為に世界を破滅に追いやった太古の人々と同じように、この男は破滅させようとしている・・・。
全てを・・・。

 

 


時間は俺達が稼ぐ。
シルビ、お前は準備しろ。
ミランヌは怪我を負ったものが出たら治癒しろ!

 


はい!

 


ガラドゥ、行くぞ!

 


うむ!
シルビ殿、己を信じよ!

 

 

シルビは覚悟した。
このままでは皆焼き殺される・・・妖精たちも・・・・・・。
銃に普通の銃弾を取り出し“あの”銃弾を補充した。
手段は選ぶ、正義の為に。

 

 

続く

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