妖精の森編(10)

マリコは満身創痍な状態でベルドゥーガと戦っていた。

 

マリコは攻撃を受けながらも急所にもらわないようにした。
そうしながら、攻撃を繰り出し続ける。
そんな時、腹にベルドゥーガの蹴りを食らい弾き飛ばされた。

 

 


くっ

 

 

それでも、マリコは立ち上がった。
負けられない、死ねない。

 

 


お前は素晴らしい戦士だ。
どんなことがあろうと・・・限界を過ぎようと闘争心は全く消える気配すら見えない。
どんなことがあろうと、お前は立ち上がる。
死ぬまでな。
誇り高き戦士よ。
俺の全てをこめて、貴様を打ち倒す!

 


それはこっちの台詞よ、この眷属が!!
私の全てをこめて、あなたを打ち倒す!!

 

 

マリコとベルドゥーガの打ち合いが再び始まった。
だが、その実力差・・・ダメージの深さ・・・マリコは不利過ぎた。
後一歩でマリコの首をベルドゥーガが刀剣で跳ね飛ばす寸前だった・・・
そのとき・・・

 

ベルドゥーガの、マリコの首をはねるはずだったが刀剣がはじかれた。
シルビの銃弾によって。

 

 


シルビ!

 

 

マリコは喜びを隠せなかった。
後ろではシルビたちが不利な戦いをしていたのは気がついていたからだ。

 

 


唯の銃弾じゃ刀も折れねえとか、お前ら反則もいいところだぜ。

 

 

そう言いながら、それでもマリコを守れたことにシルビは笑顔をこぼした。

 

 


お前たちは・・・何故・・・。
ドゥーガはどうした・・・?

 


我たちがここにいるのを見て、分からぬのか?

 


!!

 

 

すぐに分かった。
ドゥーガはやられたのだ。
そうでなければ、ここに誰かがやってくるはずがない。

 

ドゥーガが死んだと知って、ベルドゥーガは動揺を隠せないでいた。

 

“魔王様が封印されて、あなたの力も弱まった!
死にに行くようなものです!
魔王様がこのまま封印されたままであるはずがないのです!
時を待つのです、ベルドゥーガ様!!
魔王様のためにも!!!”

 

そう諌め、自分がミエラたちに特攻するのを止めたのはドゥーガだった。
そのドゥーガが死んだ。
ドゥーガとは喧嘩ばっかりだったが、互いを知り尽くし信頼しあっていた。
今、この瞬間まで光の勇者と一騎打ち出来ていたのはドゥーガがあってのこそだった。

 

ノーティは虎の威を借りる狐、自分の力をきちんと把握できない愚か者。
ヘルガは元々は光の大賢者。
アルテメシアは大魔王を超えようとしていた、眷属の風上にも置けない奴。

 

直属の眷属にあってベルドゥーガが一番、大魔王を信望していた。
必ず、大魔王は封印を破る。
それは信じるに値することだった。
だからこそ、ドゥーガの言葉に従った。

 

ドゥーガはそれらを知っていた。
だからこそ、アホとか言いつつベルドゥーガに忠誠を誓った。
ベルドゥーガの、その忠義の在り方に心酔したのだ。

 

 


ドゥーガ・・・。

 

 

続く

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。