メイラ皇国編(13)

夕食の支度が出来たというのに、マリコとシルビは相変わらずダルメラからの贈り物でもめていた。
宴の席で着ろと言うシルビ、それを嫌がるマリコ。

 

 


いいか、せっかく皇王様が宴を用意してくれたんだ!!
お・ま・え、の為にだ。

 


でも、これじゃあ動きにくいわ。

 


そういう問題か!
食って座るだけだろう、我慢しろ!

 


・・・この冠をはずのは嫌。

 


いいか、皇王様はお前を想ってプレゼントしたんだ。

 

 

シルビは直球勝負した。

 

 


でも・・・。

 

 

だが、其の直球もマリコには通じなかった。

 

 


でも、じゃねえ!
いいから着ろ!!
エルダス国王陛下だって喜ぶ!!

 


そうなの?

 


そうだ!
なんせ、他国からの王にも贈り物を頂いたなん知ったら、あの陛下なら大喜びだ!
陛下を馬鹿にするな!
そんな小さい器だと思ってるのか!
あの陛下を!!
喜ぶ、陛下も絶対喜ぶ!

 


・・・言われて見ればそうね。
陛下なら、喜んで下さるわね・・・確かに。
でも、宴の席だけよ。

 


よっしゃーーーー!!!

 


???

 

 

シルビの喜びように頭をかしげるマリコ。
シルビはマリコとダルメラの関係が、少しは進展できればと願った。

 

 

 

*********************

 

 

 

マリコの着付けをミランヌが手伝っている最中。
別室ではシルビがため息を吐いていた。

 

 


あの馬鹿、全然、わかってねー。

 


まあ、マリコ殿は着るといったのだ。
よいことだ。

 


そうだけどさ・・・。
でも、マリコは皇王様を皇王様としか見てないぜ・・・。
どうしたらいいもんか・・・。

 


シルビはマリコの兄を通り越して父親だな・・・。

 


だってな、あいつの立場を考えてみろよ!
早々、嫁にいけるチャンスなんて来ないぞ!
昔から、あいつの性格や立場からしても、難しいと思ってたんだ!
なのに、だ。
あの皇王様は、なんと、女としてマリコを見た!!
ロリコンとは思ったが、チャンスなんだ!!!

 

 

力説するシルビ。
ロリコンだろうがなんだろうが、チャンスは逃したくない。

 

 


だが、無理もない。
あそこまで威厳に満ち溢れ、国民どころか世界を救おうとしておられるお方だ。
そういう対象に見られているとは考えられないんだろう。

 


いや、わかりやすいだろう、あれは・・・

 


確かに・・・。

 


マリコは鈍すぎる。
皇王様だったらマリコを幸せに出来るのにな。

 

 

ダルメラの信者リスキンは溜息を吐いた。

 

 


いいこと言うじゃねえか、リスキン!
そうだよな、俺もそう思っう。
大切にしてくれるぜー、あの方なら。
女としてな!!!

 

 

女として、というあたりがシルビにはポイントだった。
光の勇者として嫁に行かせるなんて出来ない。
マリコを女として見ているダルメラこそが素晴らしい相手で千載一遇のチャンスだとシルビは思った。

 

 

続く

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