メイラ皇国編(5)

ダルメラの執務室でリビルが仕事をこなしている所にララは話しかけた。

 

 


リビル、ワタクシは心配なのです・・・ダルメラ様が。
あまりにも孤独で・・・。
このままでは、いつか壊れてしまうのではないかと・・・。
どうか、そのお心を軽くしてくださる方がおられればといつも願っているのです。

 


・・・。

 


光の勇者様には心の開けるお相手が・・・シルビ様がおられます・・・・・・。
ですが、ダルメラ様にはおられません。
重責を背負われているのに、一言も愚痴らず、ひたすら政務をこなしておられるのです。

 

 

確かに其の通りだと、リビルは思った。
ダルメラには、本当の意味で重責を分かち合う人間はいない。
それに比べて、マリコはどうだ。
誰の眼にも、シルビが支えになっていることは明白だ。

 

 


メイラには多くの有能な官吏がおりますわ。
だからといって、それがダルメラ様の心を軽くすることが出来るわけではありません。
そもそも、有能な官吏が揃っているのはダルメラ様の手腕ゆえ・・・。
多くの壁を乗り越え、有能な人材を集め続けたのです。
保守的なメイラの体質を少しでもよくしようと。

 


私も元々は末端の官吏なのに、いきなり秘書になった人間です。
私のこと、どこで聞いたのか不思議でした。
それほどまでに陛下は周囲に眼を配っておられる。

 


そうでしたね・・・。

 


陛下は私に絶対の信頼を私にしてくださっている。
でも、それは秘書としての私をです。
本当の意味で、私に心は開いてはおられない。
常に皇王であろうとしておられるから・・・。
誰の前でも、それを覆さない。

 


ワタクシはダルメラ様と兄妹同然に育ちましたわ。
光の勇者様・・・マリコ様とシルビ様と同じように・・・。
でも、役不足でした。
ワタクシは心がシルビ様のように強くなかったから・・・。
ワタクシにとってダルメラ様は・・・ダルメラ様のほうが年こそ上ですが、弟のようなもの。
しかし、軽くできない・・・其のお心を・・・・・・。

 


しかし、ララ。
そう思っている者がいるということは重要なことではないでしょうか?
私はあなたが無力だとは思いません。
ダルメラ様を皇王として扱わない人間がいるということ、それは、支えになっているはずです。

 


そうでしょうか・・・。

 


そうです。
ララ・・・陛下ばかりかあなたまで思いつめるのはよくありません。
本当に弟と思っているならば、そう接すれば良いだけです。
いつものように・・・。

 


ありがとう、リビル・・・。

 

 

そう言うと、リビルは強く握りこぶしを作って天を仰いだ。
其の眼には希望が満ち溢れている。

 

 


それに、光の勇者様のことになると・・・なんかダルメラ様が変な風になります!!

 


!!
確かに!!!

 


恋するという事がこんなに重要だったとは、私は感激しているのです!

 


本当に其の通りですわ!!
これはなんとしても光の勇者様とダルメラ様が結ばれるようにしないといけません!!!

 


そうです!

 


共に戦いましょう、マリコ様の鈍感さに!!!

 

 

二人は誓った。
ダルメラとマリコをくっつけることを。
ダルメラの幸福のために。

 

 

続く

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。