エルフ村編(18)

戦闘が始まった。
マリコとヴァムはアルテメシアにめがけて突進した。

 

 


他は頼むわ、皆!

 

 

それを恍惚として受けて立つアルテメシア。
そして、二人の女魔族・・・ドゥとトロゥワがこちらに向かってきた。

 

 

トロゥワはリスキンが迎え撃ち、ミランヌは後方支援に。
ドゥはシルビとガラドゥが迎え撃った。

 

 

 

 

激戦が始まった。

 

 


さぁいらっしゃい・・じっくり味見してあげるわ。

 


アンタなんかに食わせるものなんて無いわよ!

 

 

そう言いつつマリコは斬りかかるが、アルテメシアはまるで踊るかのように軽々と攻撃を避ける。

 

 


ハイ、まず1回目。

 


・・・・!

 

 

そう言うとアルテメシアはマリコの腕を軽く触れるとすぐに距離を置いて離れた。

 

 


今のはおまけよ?
もし今のが私の口だったら・・貴女の腕の味を覚えたかしらねぇ。

 

 

マリコに触れた指を優しく舐めながらアルテメシアは愛おしそうに言う。
その行動がマリコに大きなショックも与えていた。
遊ばれている上に、アルテメシアはマリコに”生身”で触れた。
今までの眷属とは違いバリアを使わず生身で攻撃を避けていることになる。
つまり自分の攻撃が全て目で見えて避けられるという事だからだ。

 

 


仲間の無念、無駄にはしない!

 

 

ヴァムもマリコよりも早く斬りかかろうとする。
だが、アルテメシアは両手を広げて攻撃を待った。

 

 


!?

 


な・・・何故・・・!?

 

 

ヴァムの剣はアルテメシアの目の前で止まり、攻撃出来なかった。
ヴァムは何度も振ろうとするが、全てアルテメシアの前で止まってしまう。

 

 


あらあら、エルフなのに自分の種族の事も知らないの?
“エルフの血を持つ者同士は傷つけあう事は出来ない”。
そんな事も知らないなんて王子様失格ね。

 

 

アルテメシアは動揺するヴァムを蹴り飛ばす 。

 

 


まさか・・・エルフの姿を得ただけじゃなくお前にもエルフの血が・・・!

 


大正解。
便利よ?このエルフ独特の血の力。
ここを支配する時も斬りかかってくるエルフを待つだけで食べれた・・。
でも貴方は食べても使えそうな能力も無さそうだし、そうねぇ・・
邪魔だから灰にでもなりなさい。

 

 

アルテメシアは立ち上がろうとするヴァムに向かって黒い火球を飛ばす。
だが、それを魔法でかき消す者が居た。

 

 


あら、デザートがやってきたわね。

 


ここを貴女のような魔女の思い通りにさせる訳にはいきません!

 

 

ミランヌの覇気をアルテメシアはあざ笑う。

 

 


揃いも揃って勇者さま頼りなエルフごときが何を言ってるのかしら。
でも・・そうね・・・役立たずのエルフ達の前で希望の光を食べる機会を与えてくれたことだけは感謝してあげるわ。

 


この・・・!

 

 

飛び出そうとするマリコにヴァムは静止する。

 

 


・・・?

 


確かに“今の僕は”お前に斬りかかる事は出来ない。
・・・だが!

 

 

ヴァムは怒りのこもった一撃をアルテメシアに放つ。

 

 


!?

 

 

攻撃できないと思っていたアルテメシアは不意を突かれて攻撃を避けられず若干ながらダメージを負った 。

 

 


教えてやる。
ハイエルフは有罪たる同胞を裁く時にのみ、自らの意思を持ってそれを排除することができる!

 


ふふ・・・ちょっとは楽しめるみたいね・!

 

 

ヴァムは飛び出す瞬間、マリコに言った 。

 

 


僕がヤツのスキを作る。
ヤツに攻撃のスキが生まれたとき、光の力を使ってほしい。

 

 

マリコはそれに小さく頷くとそのタイミングを臨戦態勢で待った。

 

 


ビッグプラントスラッシュ!

 


中々やるじゃない。
でも、詰めが甘いわ!

 

 

アルテメシアは予想だにしない攻撃を繰り出すヴァムに完全に目を向けていた。
そう、マリコを見失っていたのだ。

 

 


消えなさい!

 

 

アルテメシアの攻撃はヴァムの身体を貫こうとするが、ヴァムはそれをダメージ覚悟で受け止める。

 

 


何!?

 


今です!

 

 

マリコの体が光で覆われた。
そして・・・

 

 


ソードシャイニング!!!!!!!

 


!?!?

 

 

完全に見失っていた存在に気づいたアルテメシア。
ヴァムに掴まれ完全に動けない状態に焦る魔女に光の一撃が振り下ろされた・・。

 

 

続く

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