エルフ村編(4)

リスキンの話を聞き、アルテメシアという眷属がいるというエルフの村に行くことを決意したマリコ達。
エルフ村があるという「惑いの森」には言って数時間。

 

 


・・・本当に同じところグルグルで最後には入り口。
困ったわね。

 


相手が危険・・・だから動かぬというわけにはいかぬとはいえ・・・。
これではどうにもならぬな。

 


ヘルダストの信号をたどってはいるが、ここはエルフの住まう村のある森。
早々、村には入れてもらえないか・・・。

 


まいったなー。

 

 

そんな時、茂みから物音がした。

 

 


!!!

 

 

身構えたマリコ達だが、出てきたのは怪我を負ったエルフの青年だった。

 

 


貴女が噂に聞く、光の勇者殿か・・・。
まとっている光でよく分かる・・・。
よかった・・・出会えて・・・・・・。
僕の名はヴァム。
エルフの戦士。
あなたを探すため、僕は外の世界に助けを求めに行こうと思ったのです。

 


私は・・・そう呼ばれているに過ぎない・・・。
私は勇者なんかじゃ、ない。

 

 

マリコは自分が勇者であることに異常なまでに誇りとしていた。
だが、今は違う。
自分は勇者ではないと思う心が今度は異常なほど強くなってしまった。
勇者と呼ばれることを頑なに拒絶するようになった。
地下都市で自らが起こした事件。
その結果、目の前でスニーク・・・リスキンがした事。
それがマリコの心に強い影をもたらした。
マリコは確かに成長した。
しかし、その代償は大きすぎる。
シルビがリスキンを許せないのはそのためだった。

 

 


まあ、暗くなるな。

 

シルビはマリコの頭をポンポンとたたいた

 

 


・・・。
暗くなってなんかないわよ。

 


嘘は疲れるっていつも言ってるぞ。

 


なんでそうなるのよ・・・。

 

 

リスキンも気がついていた。
マリコが自分は勇者ではないと言い張る理由が。
そして、マリコは自分のみが悪いと思い込み、リスキンを一切攻めない。
それが、余計リスキンを苦しめていた。
マリコに対する罪悪感は宙に浮いてしまっている。
ガラドゥもそうだ。
ベルデアの件についてガラドゥはリスキンを責めない。
自分はヘルガが何をしようとしていたか知っていた、と言っても。
ただ、マリコやガラドゥ自身でないにしろ、シルビの憎しみは、ある種、リスキンの罪悪感の拠り所になっていた。

 

 


・・・。
貴殿、何があったというのだ。

 


とにかく、生き残った我が一族がが身を潜めている場所にまで案内します。
勝手を言っているのは分かってます。
ですが、どうか・・・もう、他に方法が見つからなくなってしまったのです・・・。

 


とにかく、案内して。
私達は、きっと、あなたがお願いしようとしたことをしにきたの。
だから安心して。

 

 

絶対の決意を持って言うマリコ。
その瞳は力強く、ある種の強い魂の輝きを放っていた。
マリコのその力強い言葉、光り輝くオーラ、そして何よりその魂の輝きにに青年は目を見開いた。

 

 


・・・やはり貴女は勇者殿です。
良かった、本当に良かった・・・。

 


・・・違うわ。

 

 

続く

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。