エルフ村編(12)

シルビ達が奥へ奥へ進んでいると、猫型の魔族の姿が見えた。
その魔族は何かしらしていて、マリコ達に達に気がついていない。

 

 


カトゥーナは猫缶を狙っているにゃ。
どんどん狙っているにゃ。
絶対渡さないのにゃ。
ここに隠すのにゃ。

 


何してやがる、猫野郎。
お前もアルテメシアの部下か。

 


うわ!!

 

 

いきなりのマリコ達の登場に驚きを隠せないドゥ。
そして、マリコを見るなり、感嘆の声を上げた。

 

 


強い強い光属性・・・。
凄いにゃ。
ここまでとは思っていなかったにゃ。
アルテメシア様は喜ぶにゃ。
あ!
あのエルフだにゃ!!
ご苦労だにゃ、光の勇者を連れてきてくれてありがとうだにゃ!

 

 

周囲には続々と魔族や魔物が現れ始めた。
ヴァムは悔しそうに唇をかんだ。

 

 


僕は泳がされていたのか・・・。
・・・彼女はアルテメシアの側近です。
何人ものエルフの戦士が彼女にやられた。

 

 

リスキンは、ドゥをにらみながら口を開いた。

 

 


久しぶりだな、ドゥ。

 


何でスニークまでいるんだにゃ!?

 


お前には関係ないことだ。

 


周りの雑魚たちは俺達がどうにかする。
マリコとヴァムはあの猫野郎を頼む。

 

 

その言葉を合図にマリコ達は四散した。

 

 


すばしっこいわね、猫野郎!

 


野郎じゃないにゃ!
ドゥは女の子にゃ!!

 


どうでもいいわよ、そんなこと!!

 

 

すばしっこい動きをし、また防御力が高いドゥにてこずるマリコとヴァム。

 

 


やるじゃない!
でも、リスキンよりは遅いわ!!

 

 

それでも、二人がかりでもなかなか捕らえきない上に攻めたと思ったらうまい具合に防御するドゥ。

 

 


ドゥを馬鹿にするんじゃないにゃー。

 

 

そんな時、シルビは周囲の魔族や魔物を銃で撃っていたのだが・・・

 

 


にゃにゃにゃ、飛んでるにゃああああ~~~~♪

 

 

シルビが放った銃弾の方向へ飛んでいくドゥ。

 

 


・・・こいつ、俺の銃に反応してやがる。

 


猫だからな。

 


チャンスだ。
俺が四方八方に銃を撃つ。
俺の銃口が向いている方向にお前たちは攻撃に向かってくれ。

 

 

シルビはあちこちに銃を撃ち始めた。
その銃の方向に向かっていくドゥ。
それに対してマリコとヴァムが攻撃を仕掛けた。

 

 


どりゃあああああ

 


行きます!

 

 

シルビの銃弾に夢中になってたせいでマリコとヴァムの攻撃の防御体制をうまく取れなかったドゥ。

 

 


にゃにゃにゃ!!!
しまったにゃーーーー!!!!!!

 

 

ドゥがやられる寸前・・・

 

 


ドゥの猫缶頂き~♪
って、あれ?

 

 

カトゥーナがドゥの前に出た。
そして、ドゥの前を横切ったカトゥーナの体がマリコとヴァムの攻撃を一度に受けて四散した。

 

 


やった!!

 

 

しかし、喜んだのもつかの間。
ばらばらになっても、ばらばらになった箇所がそれぞれピョンピョン跳ねるカトゥーナ。

 

 


!!!???

 


見掛けは変わっているが、あれはカトゥーナか・・・。
あいつは体が四散しても死なない。
むしろ厄介になる。

 


なにそれ、反則じゃない!!

 

 

四散した体はめまぐるしく動き回り、また、ドゥも攻撃に転じた。
攻撃がうまくいかないマリコ達。
そこへ、シルビの叫び声が聞こえた。

 

 


うわああああ!!!

 

 

ちょうどシルビの方向に頭が飛んでいっていた。
カトゥーナの頭はシルビの右腕をかじっていた。

 

 


おいしーーー♪

 


この!!

 


はなれろ!!!

 

 

ガラドゥとリスキンが思いっきりカトゥーナの頭を蹴り飛ばした。
カトゥーナの頭が飛んでいったのは、ちょうどドゥが猫缶を隠していた場所だった。

 

 


猫缶、見ーっけ♪

 

 

カトゥーナは猫缶を加えるとすばやく体を元に戻し森の奥へ向かっていった。

 

 


待つんだにゃ!
猫缶はドゥのものにゃあああああ!!!!!!!

 

 

そのまま、ドゥとカトゥーナは森の奥へと消えていった。

 

 

 

********

 

 

 


シルビ殿、腕が・・・

 


シルビ・・・。

 

 

シルビは命は無事だったが右腕はカトゥーナに喰われてなくなっていた。

 

 


片腕じゃあ狙撃銃は撃てねえ。
足手まといはごめんだ、お前らは先に進め。

 


大丈夫です。
僕にはその腕を再生する能力があります。

 


へ?

 


族長の一族に伝わる秘術です。
ミランヌ、僕は彼の腕を再生する。
その後の治癒は任せた。

 


そのような秘術があったなんて!
分かりました!
お任せを!!

 

 

そうヴァムは言うと、シルビのなくなった腕に手をかざした。
そうすると、シルビの右腕が見る見る再生して行った。

 

 


うお!
本当に腕が再生した!!
ええええええ~~~~~

 


・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


・・・あの秘術、この先も使う気か?

 


仲間の危機とあらば厭いません。

 


あれは確か己の命を削ってする禁呪。
エルフの族長一族の血を濃く受け継ぐ者にのみ使うことの出来る呪術。
しかし、その危険性から、使うことは禁止されているはず。

 


・・・詳しいのですね。

 


あまり使うな。
命を落とすぞ。
そうなっては元も子もない。

 


そのようなことはありません。
僕はその為にいるのです、リスキン。

 


・・・。

 

 

続く

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