地下都市編(34)

マリコはヘルガの黒煙が出して消えた場所をじっと眺めていた。

 

 


ヘルガ・・・。

 


また墓でも立てようなんて思ってるんじゃねーだろうな。
ヘルガは、あのアホ眷属とは違う。

 


そうね・・・。
救いきれないような屑だったけど、魔王への忠誠は本物だった。

 


で?

 


作らないわ。
もう、お墓は立っているもの。

 



どこにだよ。

 


この地下都市よ。

 


何故だ?

 


この地下都市はヘルガの忠誠のよりどころ。
だからこそ、ここが、ヘルガの墓標。

 


・・・。

 

 

 

****************

 

 

 

ヘルガが居た場所を眺めていると、マリコはあることに気がついた。
ヘルガの鎌についていた”宝石”だけが転がっている。
他は、服も鎌の本体も煙と化したのに、これだけ・・・。

 

 


あれは、ヘルガの鎌についていた宝石・・・!

 


ほんとだ・・・。

 


なんであれだけ。

 


持って行きましょう。

 


!!

 


馬鹿か、お前!
あの錠前のときもそうだ・・・って、あれもここへ捨ててけ!
それが嫌なら砂漠に放り投げておけ!
持って歩くな、この脳みそ筋肉!

 


なんか意味があるのよ。
あの錠前もこの宝石も。
魔王に繋がる何かが・・・。

 


 

 

シルビは正直驚いた。
ここの人達が、ではなく、魔王に繋がる、とマリコは言った。
前のマリコなら誰かに何かあったら、という思考しかしなかった。

 

 


魔王に繋がる・・・なるほど。
確かにマリコ殿の言う通りだ。
持って行くとしよう。

 

 

続く

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