地下都市編(24)

マリコは一人静かに剣を持って、こっそり作業場を後にした。
ここから出てどうなるかは、分からない。
でも、それでも・・・。
そして、作業場を抜け出して走っていった、その直後だった。

 

 


シルビ、ガラドゥ!!??

 

 

シルビとガラドゥが走って此方へ向かってきた。
驚きを隠せないマリコ。
何故ここがわかったというのだろう。
こんなに早く二人に会えるなんて・・・。
マリコは涙がこみ上げて来るのを必死で抑えた。

 

 


なんだ、なんだ、マリコ。
泣きべそかいたりして。

 

 


泣きべそなんかかいてないわよ!

 

 

実際、マリコは涙をまったく流してなかったし、一見普通に立っているようにしか見えない。
しかし、シルビの目はごまかせない。

 

 


嘘は疲れるっていつも言ってるだろ。

 

 

シルビはマリコの頭をポンポンとたたいた。
マリコはたたかれた頭を抑えながら、むすっとした。

 

 


・・・。
何でそうなるのよ。

 


・・・。
それにしても無事で何よりだ、マリコ殿。

 

 

マリコとシルビのやりとり見て微笑みながら言うガラドゥ。
やはり、マリコにはシルビが必要なのだ。

 

 


ここからの出口は分かっている。
そっちへ一気に行くぞ。
まあ、その前にヘルガが現れるだろうけどな。
そん時はそん時だ。
どっちみち倒さなきゃならない相手だ。

 


???
道、何で分かるの?

 


俺が落とされた場所にいた研究員のウエスタって奴が調べて教えてくれた・・・。
あいつは、来ないといってきかなかった・・・。

 

 

その顔は悲痛に満ちていた。
シルビは分かっていた。
ヘルガはウエスタの元へ行った。
ウエスタは、もう、この世にはいない。
それはマリコとガラドゥにもすぐに理解できた。

 

 


!!!

 

 

一瞬沈黙する三人。
そんな中、マリコが口を開いた。

 

 


ごめんなさい、シルビ、ガラドゥ。
私のせいね・・・。

 


違う。
すべてはヘルガのせいだ。

 


いいえ、私のせいよ。
何も考えずに傲慢な行動してしまった私のせい。
・・・。
行きましょう!
私たちを助けてくれた人たちのためにも!!

 

 

マリコの言葉に力強さと決死の覚悟があった。
マリコの様子は以前と明らかに違った。
マリコは常にどこか受身だった。
助けてくれと言われたから、助ける。
その行動にも覚悟はあったが、今のマリコはその覚悟とは違っていた。

 

 


そうだな、行こう!
案内役は俺がする!

 


うむ!

 


分かったわ!

 

 

そうして、三人は走っていった。

 

 

続く

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