地下都市編(17)

シルビとガラドゥはどうしているだろう。
自分のしでかしたことで、酷い目にあってないだろうか・・・。
助けたい、その思いは今も変わらない。
見捨てる、そんなことは出来ない、そう強く思うけど・・・。

 

でも、自分は勇者ではなかった。
そんな自分に何が出来るというのだ。

 

しかし、皆を勇者だから救いたったのか、自分の意思で救いたかったのか…。
老人の問いが頭から離れない。

 

 


お前、やっぱり勇者じゃなかったよな~

 

皮肉をこめて、カイが話しかけた。
マリコのあまりの変わり様を見て、何故か話しかけてしまった。

 


そうよ。
あなたの言うとおりだったわ。
私は勇者なんかじゃなかった。

 


仲間もいるってーのに、情けね。
それじゃあ、勇者様と行動を共にしてきた奴らが馬鹿見てーじゃん。

 

 

その言葉に、マリコは激高した。

 

 


シルビとガラドゥは私とは違う!
私を何度も救ってくれた!!
大切な人たちよ!!!

 


でも、見捨てるんだろー。
どうせ。

 


!!!

 


何が自分とは違う、だ。
お前なんかと一緒にいる程度の連中だろ?
お前と一緒だよ。

 


・・・違う。
シルビは、兄同然のようなもの。
私を勇者としてではなく妹としてみていた。
ガラドゥはそもそも私を勇者だと認めてなかった。

 


お!
そのガラドゥって奴、いいねぇ。
お前のような奴と一緒に行動とか、何があったんだか。

 


志が一緒だった。
だから、一緒だった。
獣人族の長で、一声で一族を纏め上げる凄い人・・・。

 


へ~、志って何だよ。

 


もう、どうにもならないことよ・・・。

 


ホント、情けねぇ奴。
志も仲間も、ポイってか。

 


!!!

 

 

カイの言葉は、マリコの心をえぐった。
志どころか、仲間を見捨てる・・・それは・・・・・・。

 

 

続く

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