地下都市編(9)

大量のヘルダストが押し寄せてきても一瞬で蹴散らすマリコ。
その様子に奴隷達は圧倒された。
いくらヘルダストが大して強くないとはいえ、その剣舞には微塵の無駄もない。
奴隷たちはここから出られると確信した。
多くの奴隷達がマリコを崇め、ついて来た。
マリコのここから出るのだという言葉に。
マリコと共にここから逃げるのなら大丈夫だと。

 

 

そこへ・・・

 

 


絶対しでかしてくれると思ってたの、可愛いおちびちゃん。
うれしいわ~♪

 

 

ヘルガとスニークが行く手をさえぎった。
奴隷たちは恐怖で足が震えていた。
そんな中、マリコだけは背筋を伸ばし立っていた。

 

 


ヘルガ!
現れるのを待っていたわ!
覚悟なさい、あなたに未来はない!
そして、ここも開放する!!

 


ホント、可愛い♪
後ろにぞろぞろ足手まとい引き連れてるのに☆

 


この人たちは私と志を同じくしたのよ!

 


そう思っているのはあなただけよ、おちびちゃん♪

 


何ですって!

 


スニーク、おちびちゃんの後ろにいるお馬鹿さんたちはいつもどおりにしてね。
おちびちゃんは私が相手するわ♪

 


・・・仰せのままに。

 


させないわ!!!

 

 

スニークを倒そうとした瞬間、ヘルガがマリコを鎌で突き飛ばした。

 

 


可愛い子ね、ほんとに♪
一人で全部出来ると思っていたの?
全部救えるとでも?
素敵ね☆

 

 

愛おしそうにマリコを見つめるヘルガ。
負けじと、疾風の如く剣をヘルガに繰り出すマリコ。
だが、悉く何かしらの力でヘルガの前で空を切る。

 

 


!!??

 


さすがね、おちびちゃん♪
強いわー☆
ノーティのお馬鹿さんがやられちゃうのもわかる。
素敵☆

 


のんきに喋ってるんじゃないわよ!!

 

 

さらにスピードを増した剣戟をヘルガに繰り出すマリコ。
だが、全てヘルガが片手でいなした。

 

 


ふふふ・・・

 


なん・・・で・・・すって・・・・・・

 

 

唖然とするマリコ。
次の瞬間、ヘルガの杖から風が巻き起こり、それはカミソリ状になってマリコを襲った。

 

 


きゃあ!!!

 

 

一瞬の出来事だった。
それだけでマリコはその鉄壁の精神力でも起き上がれないほどのダメージを負ってしまった。

 

 


さあ、スニーク♪

 

 

マリコが起き上がれずにいる隙を突き、スニークはマリコを上回るスピードでマリコについてきた奴隷達を切り刻んだ。

 

 


!!!

 

 

切られながらも息があり意識もはっきりしている者もいるが、多くが息絶えていた。
それも惨たらしい有様の死だった。

 

 


相変わらず、素晴らしいわ~♪
惚れ惚れしちゃう、スニーク。

 


・・・光栄です。

 


!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

目の前の参上を目の当たりにして声にならない叫び声をあげるマリコ。
たくさんの死を見てきた。
大勢の、魔物に襲われて悲惨な運命をたどっていった者達を見てきた。
だが、目の前の、これの意味することは何なのか。
わざわざ普通には殺さず意味のない惨たらしい有様な死を与え、それなのになぜか意識のある者たちを残した。

 

 


可愛い可愛いおちびちゃん♪
少し休みなさいな・・・。

 

 

ヘルガが呪文を唱えるとマリコは意識を失った。

 

 


ヘルダスト、息のあるお馬鹿さんたちは医務室できちんと手当てしてあげて♪
あ、おちびちゃんは特に丁重に扱うのよ。

 

 

ヘルダストたちは怪我人とマリコを抱え上げ、消えていった。

 

 

続く

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