地下都市編(6)

ガラドゥが落とされたのは牢獄のような小部屋だった。

 

 


なんだ、ここは・・・。
囚人部屋か?

 


囚人部屋ではなくて、人体実験の被験者の居場所・・・。

 

 

そう声をかけたのは、目の前の牢獄にいた美少女だった。

 

 


人体実験。
・・・ここではそんなことをしているのか?

 


・・・そうよ。
私は恋人と落とされたけど・・・あの人は・・・二年前に連れてかれた・・・。

 

 

諦めたように、どこか遠くを見る少女。

 

 


なんという・・・。

 


・・・。
他にも色々な部屋があるって聞いたけど・・・。
気の毒ね、あなた。
ここへ運ばれちゃうなんて。

 


色々な部屋?

 


そう・・・。
ほとんどが実験部屋らしいけど。

 


我はガラドゥと申す。
そなた、名前は?

 


・・・名前なんて聞いてどうするの?

 


呼べないからだ。

 


・・・ベルデア。
でも、呼んで何になるの。
どうせ、死ぬのに。

 


そうはならない。

 


来たばかりの時は私もあの人もそう思ったわ。
どうにかしてみせる、あの人はそう言った・・・。
でも、連れて行かれた・・・。
他の人もみんな・・・。

 


・・・。

 

 

完全に諦めているベルデアにガラドゥはそれ以上は声をかけなかった。

 

 

続く

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