地下都市編(1)

険しい岩山を下山し、メイラ皇国に到着したマリコたち。

 

地下都市について情報を集めようと下山した先の町の人々に聞いたが、皆、幻とか伝説の都市という事以外は何も知らないと言うだけ。

 

 

宿屋にある食堂にて

 


散々聞いて回ったけど、みんな知らないなー

 


我々の一族の書物でも、地下都市というものが存在した、という記述しかないからな。

 


でも、あの変な眷族が言うには地下都市って場所に行くことが魔王のことに繋がるのは確かなんだと思うわ。

 


遺言で次に行き着く先を示すとは親切な眷属だ・・・

 


・・・。

 


おい、あんたたち・・・

 


何だ。
席ならほかにも空いているだろ。

 


地下都市に行きたいのか?

 


盗み聞きとはよい趣味じゃないな。

 


・・・場所を知っている。

 


!!!

 


なんで!?

 


たまたまだ。
これでも、ありとあらゆる情報には精通している
地下都市には行きたい奴をたまに連れて行っている、金をもらってな。

 


・・・。
たまたま・・・幻の都市をたまたまか・・・?

 


嫌なら他をあたれ。

 


・・・。

 


他に情報ないしな・・・
博打打つか・・・

 


私は賛成。
思いっきり怪しいけど、動かなきゃどうにもならないわよ。

 


怪しくて結構。
そちらの獣人はどうする?

 


ずいぶん深く考えないな、おぬしらは。
・・・まあ、多数決といったところか。
確かにこのままでは埒が明かない。

 


では10万ゼニーだ。

 


!!!

 


(なけなしの金をポンッと払う)

 


そ、即決過ぎよ!!

 


そうだ、ここは慎重に!!!

 


慎重とか即決とか、そなたらには言われたくないものだ・・・
決まったのだから事は迅速にすべきだ・・・
で、貴殿、名は?

 


・・・スニーク

 

 

 

******************************

 

 

 


地下都市はここからこの四輪駆動で3日だ。

 


そんなにかかるの!
こんな高級品使うのに!

 


そうだ。
地図を見ろ。
ここから国の半分はわたるんだ。
普通に行けば機関車で1週間行ってそこから徒歩で5日だ。
直線距離でこれをぶっ放して行くから3日ですむんだ。
まあ、用意はきちんとしとけ。

 

 

 

**********************

 

 

 


地下都市ってどういうところなのかしら。
本当にあるの、お兄さん?

 


ある。
地下都市は1千年以上も前に作られた秘密都市だ。
世界に仇なすと言われた学者、魔法使い、剣士などが逃げ込む場所として出来た秘密都市。
ドウメキアという学者を知っているか?

 


知っている。
人々の力の源になる属性は大別すると、【花】【水】【火】【光】、になると最初に説いた大学者だ。
存在すら幻視されている太古の偉人・・・

 


そう。
だが、彼はその説を唱えたことで国どころか世界そのものから追われた。
そして、地下都市に匿われる事になった。
まあ、地下都市っていう場所はそういう場所だってことだ。

 


!!!???

 


ちょっと待って、そんなの初耳よ!
そんな人が何で追われるの?
今はそんなこと常識じゃない!

 


今は、な。
だが、昔は歪すぎる平等主義があった。
必要以上の個性は平等を蝕む毒物。
人を属性などで大別するなどもっての外、神にあだなす大罪者。

 


種族で差別されるというのはよく聞くけど…
属性で差別されるなんて…

 


いや?
例えば、花属性が多い村で火属性の奴一人二人しか混ざってないとかあると火属性の奴は村八分になるぞ。
【花】の天敵は【火】。
だから、邪魔。

 


ひどい!
そんなこと知らないわよ私!!

 


お前は綺麗なモノしか見なさすぎだ。

 


なんですって!!

 


喧嘩はそこまでだ・・・馬鹿どもが・・・。

 


・・・。

 


それにしても、御仁、地下都市に詳しすぎないか?
我が一族ですら真偽を知らない存在だ。
場所どころか成り立ちにドウメキアの行く末までも知っているとはな…

 


知っている人間は知っている、其の程度のことだ…
まあ、金はもらった。
其の分の働きはきちんとしてやるさ。

 


でも、其の属性を説いた人は追われたのに、よく名前も属性の大別も残ったわよね。

 


追われるのを間逃れた弟子たちがひそかに研究したんだろうさ。
まあ、運がいいことだ。
・・・。
ほら、目的地だ。
(あたり一面ただの砂漠)

 


何も無いじゃない。

 


・・・。
(なにやら呪文を唱える)

 


い、入り口?

 


こんな風になってたなんて確かにわかんねえな…
砂漠のど真ん中だし。

 


・・・。

 


行け、ここが入り口だ。

 

入っていく一同

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(一同の背中越しから)
ただ・・・
ここに入ったもので生きて出てきた者は誰もいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ヘルダスト・・・

 


(イキナリ現れる)
・・・

 


ヘルガ様にすばやく連絡を。
ひさしぶりに活きの良さそうな贄だ。
さぞ、喜ばれるだろう・・・。

 

 

続く
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