岩山偏(完)

マリコの火傷の傷は見る見る回復して行った。
獣人族秘伝の薬と一日一回の強い治癒魔法のおかげだった。
マリコの自己治癒能力の強さもあって、通常の人間ならリハビリも含めて3ヶ月以上はかかる所を一ヶ月少したったころには全快してしまった。

 

 

獣人の医師
もう大丈夫だよ。
完治、完治、凄いねー。
動きまくっても問題なし!
いくら薬と治癒魔法が効いてたっていっても凄い回復力だよ、マリコ君は。
びっくり。

 

マリコ
ありがとうございます、先生、隊員さん。
ご迷惑をおかけしました。

 

獣人の医師
いやいや、仕事だからねー。
気にしない気にしない。

 

警備隊員
そ、そんな。
光栄です~~~~~~~。
(大仰に頭を下げる隊員)

 

獣人の医師
前から思ってたけど、君、面白いよね。
(隊員をのほんと見ながら言う医師)

 

シルビ
ホント、世話になりました先生。
おい、そこの隊員。
光栄です~、じゃねえよ。
感謝するのはこっちなんだ、少しは背筋伸ばしたらどうだ?
だから名前呼びたくねえんだよ。

 

警備隊員
ははあぁぁぁぁぁ~~~~~

 

 

さらに大仰に頭を下げる隊員を見てシルビはあきれ返ってしまった。
ここへ着てからも、この態度はずっと変わらず、また、獣人達に対しても常におびえていた。
サリムによれば、この隊員は以前からこうで何故警備隊員になったか謎の存在だったらしい。

 

 

シルビ
・・・連れてきたいぐらいの治癒能力持ってるのに、これじゃあ駄目だな。

 

 

*************************************

 

 

数日後、荷物をまとめて地下都市へと出発しようとするマリコとシルビ。
マリコは一旦デルタ村に挨拶しに行くといったが、それをシルビが適当に”これから村は忙しくなる、邪魔するな。”、などなど色々と適当に大嘘をついてりして無理矢理いくのを諦めさせた。

 

 

シルビ
じゃあ、行くぜ。
世話になったな。

 

マリコ
ありがとう、皆さん。

 

ガラドゥ
其のことなんだが・・・。
我も一緒にそなたらに付いていくことにした。

 

マリコシルビ
!!??

 

ガラドゥ
これは一族の総意だ。
我がこの一族で一番腕が立つ、其の我が行かずして誰が行く。
我が留守の間は一族の事は我が子ミデドゥと側近のサリムに任せる事になった。

 

ガラドゥの娘
任せて、お父様!

 

ガラドゥの側近
お任せを、族長!!

 

 

口々に、お任せを、ご心配なく、と言う獣人達。

 

 

マリコ
でも、ガラドゥ・・・。

 

 

驚きを隠せないマリコとシルビ。
獣人族は魔王に封じ込められたし、そもそも700年前からの因縁がある。
誰かが声を上げるかもしれないとは思ってはいた。
だが、族長自ら一緒に行くと言い出すのは想像すらしてなかった。

 

 

ガラドゥ

そういうわけだ。
そなたらには恩義がある。
それに我が一族とて魔王とは無関係ではない。
いや、この世界全ての者たちは無関係ではあるまい。
魔王が復活する、それは破滅だ。
見過ごせん。

 

 

ガラドゥの決意をこめた眼や獣人達の姿を見て、マリコとシルビはガラドゥと共に行くことにした。

 

 

シルビ
ガラドゥのおっさん、ありがてぇ・・・。

 

マリコ
ガラドゥ、ありがとう。
お言葉に甘えるわ!!

 

 

そうして、マリコとシルビ、そしてガラドゥは地下都市を目指して砂漠の皇国メイラに行くこととなった。

 

 

続く
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