岩山編(7)

呪いの塔にち近づくにつれて増える魔物たち。

 

 

シルビ
すんげーな、これ。
向こうじゃ、一個中隊で相手にする数だぜ。
力の強い魔族いるのは確実だな。

 

マリコ
しかも塔に近づくにつれて強くなっているわ、こいつら。
何かどんどんレベルが上がっていってる、私。

 

シルビ
同じく。

 

 

(とか言いながらどんどん魔物を蹴散らせていくマリコとシルビ)

 

 

シルビ
さすが一騎当千とか言われてるだけあるなー、マリコ。
強い強い。

 

マリコ
軽口たたいてないでよけいなの撃って。

 

シルビ
はいはい。
一気に塔まで行きますかってな。

 

 

(息のあったコンビプレイで強い魔物たちを圧倒するマリコとシルビ。そして一気に塔までたどり着き最上階まで駆け上がる)

 

 

************************

 

 

ノーティの使い魔
大変デス、ノーティ様!!
勇者タチガ、凄イ勢イデコノ塔ニヤッテキテマス!!!

 

ノーティ
だーかーらー、来たってところで無駄ださ!
俺様は、なんと言っても眷属!!
魔王様直々のな~!

 

 

(その瞬間ドアが蹴り壊される)

 

 

マリコ
やっぱり、魔王が関わっていたのね!!
あなたは何!
眷属ってどういうこと!!
岩山に結界張ったのはあんた!!??

 

ノーティ
言われて答える馬鹿がいるかってぇの~
あー?勇者様だあ?
獣人たちをも封じ込めた俺様だ!
そんなノーティ様に敵うでも思っているのか、勇者!

 

 

(びしっとシルビを指差すノーティ)

 

 

シルビ
ほう、じゃあ、やっぱりあの扉はお前のしわざっと。
・・・それと・・・あー、勇者はこいつね。
(マリコを指差す)

 

ノーティ
はあ?そんなちびがかあ???
よけいかないっこねーぜ☆

 

マリコ
結界の解き方を教えなさい!

 

ノーティ
だーかーらー
教えるかってーの。
あれはこの俺様を倒さなきゃ消えないんだぜ。
無駄無駄無駄~☆

 

シルビ
ほー。
お前を倒せば結界は解けるってことか。
・・・。
(ぼそっ)結局全部喋ってやがるコイツ、やっぱり頭悪いヤツだったなっとな。

 

マリコ
じゃあ、遠慮なく倒させてもらうわ!

 

ノーティ
無駄って言ってるだろ♪

 

ノーティの使い魔
ノーティ様、ヨクアノ娘ヲミテクダサイ。
光ノオーラガ!
間違いなく、光属性ノ娘。
シカモ、強イ光ヲ持ッテイマス!

 

マリコ
そういうことよ!
シルビ、雑魚は任せた!!

 

シルビ
あいよ。

 

一気にノーティに切りかかるマリコ。が、ノーティは持っている鎌で受ける。

 

ノーティ
な、なんだなんだ。
いきなり!!

 

マリコ
!?
私の剣を防いだ、やるわね!!

(間髪いれず襲い掛かる)

 

ノーティ
うわ!!!
このノーティ、様、が、、、、、ぐぎぎぎぎぎ・・・どりゃああああ

 

シルビ
へぇ、やるなあ・・・あいつ。
(銃で器用にノーティを加勢しようとしている魔物を撃ちながら、ノーティがマリコと打ち合ってるのに感心する。)

 

ノーティの使い魔
アアアア、ノーティ様アアアア!

 

マリコ
くっ!
どりゃああああああ

 

 

柔とスピードの剣術のマリコと見掛けによらない技量と馬鹿力を繰り出すノーティ
力で押そうとしようとしているノーティの鎌を受け流しつつ懐に入る隙をうかがうマリコ
間合いはどうしても長い鎌を繰り出すノーティが有利。
しかし、其の有利性も、マリコのスピードにはなかなかうまく行かず、イラつくノーティー。

 

 

ノーティ
くそっ!
小娘が調子に乗ってるんじゃねええええええ

 

 

凄まじい勢いで鎌を振り下ろすノーティ。
それを狙ってたかのようにマリコはノーティの鎌をかいくぐり剣を繰り出すが、ノーティは鎌の柄で押し戻す。
其のとき、間髪いれずノーティに加勢してマリコを襲おうとした魔物がいたが・・・

 

 

シルビ
ほらよっ

 

 

シルビが其の魔物を撃ち抜く

 

 

マリコ
助かったわ、シルビ!

 

シルビ
ども~

 

 

押し戻されても凄まじいスピードでノーティに剣を繰り出すマリコ。
ノーティも負けずとマリコの剣を受ける、が、マリコに受け流されうまくいかない。
繰り出す鎌をいちいち受け流されてイラつくあまり、ノーティはマリコの汗に気がつかない。

 

 

マリコ
やるわね!
私の剣戟についてくるなんて・・・!!!

 

 

まるで自分が有利かのように振舞うマリコ。
しかし、顔には出さないがマリコはノーティの鎌を受け流しているとはいえ其の馬鹿力の為に完全には鎌の威力を殺しきれていないために疲れが出始めている。

 

 

ノーティ
このやろう!!!
(鎌を振り回すノーティ、振り回しているだけに見えるが、それは正確にマリコの急所を狙っている。)

 

 

受け流すので精一杯になりつつあるマリコであったが、冷静に振舞う。

 

 

シルビ
あんなにマリコがてこずるなんて・・・マリコにまともに打ち合えるの師匠だけだと思ってたんだがな・・・。
ここの魔物連中も無駄に強いし。

 

 

顔は余裕一杯だが、その実、シルビはノーティーに加勢しようと躍起になっている魔物のスピードに必死で対応して銃を撃っているために肝心のノーティに銃を撃つ暇がない。

 

 

マリコ
くっ!!

 

 

とうとう、後ろに引き戻されるマリコ。
しかし、顔には焦りは一切見せない。
一方のノーティは顔に悔しさを滲み出し、マリコのスピードと、とどめを刺せない自分にいらだちを覚え始めている。
また、マリコの剣を繰り出す顔があまりに鬼のような形相な為に本当は自分が有利であることに気がつかない。

 

 

ノーティ
この!

 

 

マリコが後ろに弾かれた瞬間、怒りでノーティは呪文を唱え・・・

 

 

マリコシルビ
魔法!!

 

 

大きな炎がマリコとシルビに繰り出される。
マリコとシルビは勢いよく、横に飛び炎をよける・・・が、遠くにいたシルビは無傷だが、近くにいたマリコは完全には避け切れず炎を受けて倒れる。

 

 

シルビ
大丈夫か、マリコ!!

 

マリコ
この程度、かすり傷にもならないわ!

 

 

シルビから見れば強がりにしか見えず、実際マリコは右肩から腕にかけて重傷を負っている。
やはり傷みを顔には見せないマリコだが、右肩からは大きな火傷跡が見え、血も流れている。

 

 

ノーティ
どうだ!
これが俺の実力だぜ!!
ヘッポコなんていうからそうなるんだ!!
(すぐに攻撃に移せばいいものを、無駄に威張っている)

 

 

マリコ
ふんっ!!
魔法使える程度で威張ってるんじゃないわよ!!!!!!!

 

 

勢いよく立ち上がるマリコ。
肩からはさらに血が多く流れた。

 

 

ノーティ
つ、強がってるんじゃねえ!
血ぃ流してる分際で!!

 

 

実際、痛みは強烈で通常の人間なら痛みで意識を失っうような怪我を負っている。
だが、マリコは痛みなどないような振りをして怪我をかばうことなく剣を握り仁王立ちをしている。

 

 

シルビ
・・・。

 

ノーティ
この小娘があああああ

 

 

再び呪文を唱えようとするノーティだったが・・・

 

 

マリコシルビ
させるか!

 

 

マリコはノーティに一気に猛ダッシュして間合いを詰め、シルビはノーティを援護する魔物を撃ち抜く。

大怪我を負っているとは到底思えない剣戟を繰り出すマリコ。
それに驚き防戦一方になったノーティ。
だが、見かけはどうあろうと、大怪我を負っているマリコは大きく不利で、どんどんノーティに押されていく。
そして・・・マリコの剣が大きくはじかれ、其の隙にノーティは鎌を無駄に振りかざす。

 

 

ノーティ
とったぜ☆

 

マリコ
!?
余裕ぶっこいてるんじゃあないわよおおおおお!!!

 

 

マリコはノーティの無駄に大きく振りかざした鎌の下を猛ダッシュでかいくぐり思いっきりノーティに切りかかったが・・・

 

 

ノーティの使い魔
ノーティ様、危ナイ!!!
(ノーティを庇うポッポ)

 

マリコ
!?

 

ノーティの使い魔
ア~、私ッテ結局コウナル運命ダッタノデスネ・・・。
(悲しみを胸にノーティを庇い絶命するポッポ。)

 

ノーティ
ポッポ!!??
(驚いてポッポを見つめる)

 

ポッポの行動に驚き、大きく隙を見せるノーティ。
其の隙を見逃さず、問答無用でノーティを切り裂くマリコ。

 

 

ノーティ
こ、この・・・ひきょうなあああああああ!!!
ぐはあああああああ
(胸から血を出してばたりと倒れるノーティ)

 

シルビ
(周囲の魔物を撃ちながら)
卑怯な、じゃねえよ。
何があっても隙を作ったら負けだよってな。
だいたい、無駄に鎌を大きく振り上げてるんじゃねーよ。
あれ、切ってくれって言ってるぐらい大振りだったぞ。

 

マリコ
・・・。
一応聞いておくけど、魔王は何をしようとしているの、なぜ復活しつつあるの?
教えなさい。

 

 

剣をノーティに向け問いただすマリコ。
肩からは流血がとまらない。

 

 

ノーティ
ごふっ!
誰が教えるか!!
(血を吐きながら強がるノーティ)

 

シルビ
お、魔物が減ってきた♪

 

ノーティ
ふん、どうせお前らは魔王様にたどりつけっこないぜ・・・!
お、おまえた・・・ち・・・は、ど、どうせ・・・地下都市・・・で滅びる運命・・だ・・・ぜ・・・・・・
(がくんとついに絶命するノーティ)

 

シルビ
地下都市???

 

マリコ
何かしら、それ?

 

 

首をひねるマリコとシルビ。

そんな中、ノーティが倒されたと同時に魔物が消えた。
そして、ノーティとポッポは黒煙を出しこの世から消えた
魔物が消え、ノーティを倒して緊張の糸が解けたのか、マリコは倒れて意識を失った。

 

 

*******************

 

 

意識を取り戻したマリコ。
その右肩から腕にかけ、包帯がぐるぐるに巻かれている。
シルビが止血止めと薬を塗って火傷を応急手当した。
マリコはシルビの肩を借りて、ようやく立っている状態。
そして、ノーティとポッポをが絶命した場所に石を積み上げ、簡単な墓を作るシルビとマリコ。
完全な闇であった彼らには遺骸は残らない。

 

 

シルビ
お前こういうところ律儀だよなあ、いつも。
其の怪我なんだし・・・それに、こんな奴らほうっておけばいいのにさ。

 

マリコ
うるさいわね・・・。

 

シルビ
・・・。

 

マリコ
・・・。

 

シルビ
(マリコの頭をポンポンとたたきながら)
じゃあ、村に戻るか。

 

マリコ
・・・うん。

 

 

 

続く
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