岩山編(6)

呪いの塔へ向かうために村を出たシルビとマリコ

 

 

マリコ
いざ、呪いの塔へ!

 

シルビ
いざ!、じゃねーよ。
お前、ホント、特攻だよな。
そんで、何も考えてねー。

 

マリコ
なによー
怖いの?
シルビらしくないわよ!

 

シルビ
怖くはねーよ。
そうじゃなくて、もう少し”吟味”する振りぐらいしたらどうだ?

 

マリコ
???

 

シルビ
あいつら、お前に頼めば何でもしてくれると思い込み始めたぞ。

 

マリコ

危険なことだもの、頼むに決まってるじゃない。

 

シルビ
そうじゃない。
あの村にだって警備隊はいる。
少しはあいつらも使おうとか思わなかったのか?

 

マリコ
シルビ、そんなこと何も言わなかったじゃない。
今更、何言ってんのよ。

 

シルビ
足手まといだからな。
でも、あいつらあの村の警備隊だっていうのに俺達に全部丸投げ。
しかも最初から。
少しは”我々も!”とか言えないのかねぇ。

 

マリコ
弱いんだもの、しょうがないわ。

 

シルビ
・・・。
お前今、さらっと酷いこと言ったぞ。

 

マリコ

 

シルビ
仮にも村を任されている連中だぞ。
なんだかんだで、戦ってた。
だけど、警備隊として戦ってたわけじゃなかったんだなー、と思ったわけだよってな。

 

マリコ

何それ。

 

シルビ
自分の命だけを守ってただけの連中だった。
村を守るためじゃなかった。
あの警備隊の連中は。

 

マリコ
何でそんなこと言い切れるのよ!

 

シルビ
・・・。
薄々気がついてはずだ、お前だって。

 

マリコ
何それ。

 

シルビ
自分達だって、と思わない時点でアウトだ。
誇りが無い、警備隊としての。

 

マリコ
・・・そんなことないわよ。
戦ってたんだから。

 

シルビ
さっきの俺の話し聞いてなかったのか?
まったく、相変わらずお前は性善説を無理やり信じ込もうとしてる。
あいつらは自分の命惜しさだけだってーの。
それ自体は悪くはねー。
でも、その中に村人の命は含まれては無かったんだよってな。
警備隊だってーのに。

 

マリコ
・・・違うわ。

 

シルビ
そう思いたいなら、そう思っとけ。

 

マリコ
何よ!

 

 

(そんな中、魔物が押し寄せてきた。)

 

 

シルビ
議論は後だ!
今は呪いの塔までいくことだけを考えるぜ!

 

マリコ
そうね・・・。

 

 

続く

 
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