岩山編(4)

相変わらずの駆け足で、普通の人間では二日はかかかる岩山への道のりを魔物を蹴散らせながら一日弱で到着したシルビとマリコ。

 

 

マリコ
これが”扉”ね。

 

シルビ
悪趣味な扉だな。
禍々しいを通り越して駄洒落だ。
(しみじみ扉を眺めて感心する)

 

マリコ
シルビ・・・。

 

シルビ
分かってるって。
壊すんだろ、これ。
鉈でも斧で駄目。
じゃあ、俺の銃ならどうだ。
錠前に風穴をあけりゃあどうにかなりそうだな。
(やってみるが弾がことごとくはじき返される)

 

マリコ
・・・。
その銃、最近ちゃんと手入れした・・・?

 

シルビ
失礼な奴だな!
俺がこれをメンテしなかった日は無いぜ!
知ってるだろうが。

 

マリコ
じゃあ、私の愛剣で・・・!!!!!
(どりゃーっと切り裂こうとするが変な力で押し戻される感覚がした)

 

シルビ
変だな、これ。
今、お前、扉の手前を切らなかったか?

 

マリコ
何か変な力が働いている・・・
シルビ、もう一回銃で撃ってみて。

 

 

銃で撃ってみてマリコがそれを良く見ると、錠前の手前で弾が跳ね返っているのが見えた。

 

 

マリコ
次は何も無い岩山のほうを撃ってみて

 

 

(やはり跳ね返ってくる銃弾。
マリコが岩に切りかかっても、やはり変な力で手前で空を切る。

 

 

マリコ
魔法がかかってるのね。
たぶん、この扉を起動減として岩山全体に魔法を張っているとすれば・・・

 

シルビ
それにしても起動減をわざわざ扉の形にするってのはなあ~
しかも悪趣味というか面白い形というか。
これ作った奴、絶対頭悪いな。

 

マリコ
・・・そういう問題じゃないでしょ、今は!

 

シルビ
はいはい。

 

 

*************************

 

 

村へ帰るシルビとマリコ。
村人たちが押し寄せてくる。

 

 

村長
どうでしたか!

 

マリコ
あそこには魔法がかけられているみたい。
扉だけじゃなくて、岩山全体にも。

 

村長
なんと!!
そんなことになっていようとは・・・
我々はどうしたらいいのか・・・

 

シルビ
何とか魔法をかけている馬鹿をどうにかしないとなあー
手がかりを見つけないと。

 

村長
手がかりといわれても・・・

 

村人B-1
・・・俺さあ、ここから出れなくなっちまった商人のリルなんだけどさあ。

 

マリコ
え?
商人!?

 

村人B-1
あちこち行商してんだよ。
そんでさ、ここに来る前にちょろっと噂聞いた塔を覗きにいったんだよなあ・・・
そしたら変な影があって・・・
びっくりして猛ダッシュでこの村に駆け込んできたってわけなんだ。
どうだ?
勇者様一行にはうってつけの場所じゃねえか?
(無駄ににやつきながら世間話するかのように言う)

 

シルビ
そういうことはもっと早く言え!

 

村人B-1
そんなこといわれてもなあ、関係あるって思わないじゃん。
元々いわく付きの塔なんだぜ。

 

リム
酷い!!!
あれは呪われ塔で有名なのよ!?
呪われた塔にどうぞ、って無責任なこといわないで!!

 

村長
まあまあ、リム。
で、勇者様はどうお考えですか?

 

マリコ
どうもこうもないわ。
行くわ。
手がかりがありそうなところは片っ端からつぶしていくわ。

 

村長
なんと頼もしい!

 

リム
私は反対!!
危険すぎるわ!!

 

村長
お前はいい加減黙ってろ!

 

リム
・・・。

 

シルビ
(リムの頭をポンッとたたいて)
大丈夫だ。
俺達はこれでも何度も危険をかいくぐってきたんだぞ?
今度も何とかなるさ。

 

リム
でも・・・

 

マリコ
リム、任せて!
私達はそのために来たのだから!!

 

リム
ありがとう・・・勇者様、シルビさん・・・

 

 

 

 

続く
 

 

 

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