岩山編(2)

マリコ
その村・・・獣人と直接取引してたって村は・・・ここよね。
(さっき買った地図を眺めながら場所を指差す)

 

シルビ
そうだな。
ただ、今じゃあ危険だから南側への馬車はないぜ。
馬買う金はないから歩きだな。

 

マリコ
・・・連れて来れなかったものね。

 

シルビ
当たり前だ。
軍船じゃなくて普通の船だぞ。
馬置き場なんてあるかってな。

 

マリコ
知ってるわよー!

 

シルビ
散々駄々こねてたけどな~
「勇者様の願いでも・・・」って船長を困らせまくってたし?
(爆笑)

 

マリコ
・・・。

 

シルビ
ま、そんなどうでもいい話は置いておくとして・・・。
コンパスかって、根性で魔物を蹴散らしながらこの村いくか。
直線でいければ三日かな。
魔物蹴散らせながらだからもうチョイかかるかもだけど。

 

マリコ
そんな悠長なこと言ってられないわ。
絶対三日でつくのよ!
ことは一刻も争うんだから!

 

シルビ
・・・了解。

 

マリコ
それにしてもこの村、デルタ村っていうんだ。
いい名前の村ね。

 

シルビ
どこら辺がだ?

 

マリコ
なんとなくかっこいい♪

 

シルビ
・・・。

 

 

*******************

 

 

魔物をぶっ倒しながら村へ駆け足で歩を進めるシルビとマリコ

 

 

シルビ
そういえばさ・・・

 

マリコ
なに?

 

シルビ
船に勇者が乗っているって大騒ぎになったじゃん、船を下りた日。
でも、お前、”私が勇者よ!”とか言わなかったな。
俺は内心、言ったらどうしようかって思ってたんだぞ。

 

マリコ
当たり前でしょ。
今騒ぎになったら身動きとりづらいじゃない。
そもそも言うなっていったのはシルビじゃない。

 

シルビ
お前みたいなちっこいのが勇者なんて信じられねえだろし、それに信じてもらえたとしても言ってのとおり身動きがしょっぱなから取りづらくなったら困る。
”勇者様、あれが困ってる、これが大変だ”・・・ってなるのが目に見えてるしな。

 

マリコ
何それ。
悪い事なの?

 

シルビ
良い悪いじゃない。
お前の悪い癖だなよなー、助けるの当たり前っていうの。
困っている人間を手当たりしだい助ける暇はないだろうがってな。
わかってるから俺の言葉に同意したんだろうが。
俺たちの目的はさっさと魔王を片付けることだ。

 

マリコ
・・・そうだけど。

 

シルビ
それに、助けられるのが当たり前なんて思われ始めたら迷惑だ。
自分のこと自分でしなくなったら堕落するだけだぞー、人間なんか。

 

マリコ
むっ・・・。
そういうところ非情よね、シルビ!

 

シルビ
そりゃ、どーも。

 

 

*******************

 

 

目的の村に着く、マリコとシルビ
早速魔物達と対峙して苦戦している警備隊と遭遇。
そんな中、マリコとシルビが割って入ってあっという間にけりをつけてしまう。

 

 

警備隊員
す、すごい!
もしや、貴方様が噂で聞いた隣の大陸の勇者様ですか!?
ただの噂だけだったとみんな嘆いてたと聞いたのに、感激です!!
(シルビの手を握って喜ぶ警備隊員達)

 

シルビ
いや、俺じゃなくてこいつね。
勇者様は。
(マリコを指差す)

 

警備隊員
へっ???

 

マリコ
何か文句あるの?
それともさっきの戦い見てなかったの?

 

警備隊員
と、とんでもない!!!
た、確かにとんでもなくお強かった!!
凄まじく圧倒的に・・・!!!
って、あれ?
あ、あなたはもしや光属性・・・!
オーラーが光・・・
無礼をお許しください!!
(大げさに頭を下げる隊員)

 

村長
我々はもう見捨てられたと思ったのに・・・!
感激です!!
おもてなしの準備をしなくては・・・

 

マリコ
そんなのいらない。
私たちはこちら側の異変を聞いて来たの。
獣人たちがいなくなったって、どういうこと?
それじゃあ、ここら辺の魔物だって好き放題よね。
獣人ならあの程度の魔物すぐ一掃してくれるもの。

 

シルビ
お、珍しくクールじゃねえか、マリコ。
がんばれー

 

マリコ
(シルビをにらめつける)

 

 

 

続く

 

 

 

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